春の天皇賞の特徴は、何と言っても3200mという距離ではないでしょうか。長距離レースというと中盤まで淡々とした流れになって、最後上がり勝負という何かだらだらとしたイメージがありますが、しかし長距離戦ということもあり、騎手間の駆け引きや展開の妙、馬の適性など長距離ならではの面白さがあると思います。
ここ5年間では、ルメール騎手がフィエールマンで2勝、ジャスティンパレスで1勝の合計3勝をあげております。また、和田竜二騎手は、ディープボンドで3年連続で2着になっております。残念なことですがルメール騎手は怪我により今回の騎乗はありませんし、ディープボンドは今年も出走しますが鞍上は和田竜二騎手から幸英明騎手での参戦となります。過去5年間で菊花賞優勝馬は4頭が優勝しており、昨年の天皇賞春の優勝馬ジャスティンパレスも菊花賞3着でした。このように菊花賞と春の天皇賞との関連性はかなり高いものといえるのではないでしょうか。

 そこで、昨年の菊花賞優勝馬ドゥレッツァですが、菊花賞を勝った後4ヶ月休養を挟んで、4歳初戦に2000mの金鯱賞に出走、惜しくもプログノーシスの切れに屈したのですが上がり3F35秒と3番目に早いタイムを出しているので、距離が伸びれば十分主役になれるものと思います。不安点は、ルメール騎手から戸崎圭太騎手への乗り替わり、4歳世代が古馬になってもなかなか活躍していないこと、ハイペースの2000mのあと3200mへの距離延長で展開に戸惑いが起きないか、などがあります。騎手の乗り替わりは判断が難しくて、先週のマイラーズカップなどは
前日の松山騎手負傷により急遽騎乗になった団野大成騎手がみごとに代役を務めて優勝するなど、一概に乗り替わりはマイナスとは言えないことも事実ですが、こればかりは走ってみないとわからない、というところではないでしょうか。戸崎圭太騎手は、ドゥレッツァの5戦目に新潟で騎乗して勝利しておりますし、4月17日には栗東での調教にも乗って感触を確かめておりますので、乗り替わりでも問題ないかと思います。4歳世代がなかなか活躍していないことは、この春の天皇賞にも4歳馬は5頭しか参戦していないですし、トライアルの阪神大賞典にも3頭しか出走していません。世代が好調ならもっと多くの参戦馬を排出してくるでしょうし、どうも4歳世代の古馬との成績が奮っていないようにみえます。大阪杯ではベラジオオペラが勝ちましたが、ダービー馬タスティエーラは菊花賞3着ですが、有馬記念6着、大阪杯11着というように残念な結果となっており、どうも4歳世代の実績が弱いように感じられております。前走の金鯱賞では、ハイペースのなか2着となりましたが、今度は3200mという長距離戦で道中の折り合いや最後の踏ん張りが効くかどうか、異なったレース展開に馬が戸惑わなければいいのですが、その点が不安材料と考えます。

 テーオーロイヤルは、4歳秋のJC後11か月の休養があり、復帰初戦のアルゼンチン共和国杯では10着だったものの、次戦のステイヤーズSは2着、ダイヤモンドSは4歳時にも勝っていたのですがこのときも1着、阪神大賞典でも1着と3000m超のレースで3戦とも馬券圏内となりました。4歳の時春天皇賞ではタイトルホルダーの3着と3200mの実績もあります。騎手も菱田裕二騎手が主戦として手綱をとってきており、コンビネーションも万全と言えるでしょう。4月17日には栗東で菱田騎手が騎乗して長めの調教を行っております。不安点は、復帰後連続して
長距離戦を使っており、その疲労度が懸念されます。しかし前走の阪神大賞典を勝った時の上がり3Fは最速の34秒8で、2着のワープスピードに5馬身差の圧勝していることからここも有力馬の1頭といえるでしょう。鞍上の菱田裕二騎手は、重賞7勝しているもまだGⅠの勝星がありません。そのところも不安点といえます。馬名のロイヤルは、天皇賞に関連ついた馬名ではないでしょうか。馬名で選ぶならば面白いと思います。

 
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