おはようございます。

朝日が出るのが遅くなりました。

同じ時間に目覚めても暗い時もある。

時は移ろいゆくものと思わされます。

今日も精一杯生きましょう。



昨日は、鬼滅の刃 無限列車編、4回目の観覧。

俺は俺の責務を全うする、

で、私は急に忘れられないあの時の記憶が蘇ってきた。

そう、あの、東日本大震災の時の記憶。




私は6年生の担任で学年主任だった。

午後2時46分、6時間目の授業のため、教室移動しようとしている時だった。

突然の大きな揺れ。

立っててもわかる。

まずい。

「机の下に入りなさい!」

思わず怒鳴った。

状況判断、状況判断。

教室の後ろの水槽の水で揺れの大きさを測る。

恐怖で子どもたちがキャーキャー言い始めた。

「声を出すなー‼️」

一喝。

誰かが声を出すとパニックになる。

声はおさまる。

よし、これでパニックは防げる。

地震の揺れは大体1分。

1分凌げばなんとかなる。

私は絶対、一人残らず子どもたちを保護者の元に返す、
ただそれだけを考えていた。

時計を見る。

1分経った。

まだ揺れはおさまらない。

校舎は耐えられるのだろうか?

天井は?蛍光灯は?

状況判断、状況判断。

一秒一秒時を削る。

一秒がとてつもなく長い。

耐えろ、とにかく耐えるんだ。

次の一瞬を待った。

長かった。

揺れている間はできるだけ私が考えていることをそのまま言葉にした。

何を言ったかは覚えていない。

揺れ始めて5分、まだ揺れている。

収まってくれ!

私はこの子たちを家に返さなきゃいけないんだ。

教卓を掴んだまま立っていた私は常に教室を見渡していた。

水槽の水を見る。

ようやく揺れに変化が。

少し収まった。

そうすると全員校庭に避難の放送が。 

避難訓練通り廊下に子どもたちをならばせる。

誰も喋らない。

よし、これで指示が通る。

校庭に全員避難、全員無事を確認。

そのまま校庭で協議。

寒さなどを考え校舎に避難。

午後9時、全校児童の最後の一人、私のクラスの児童を保護者に引き渡して、全校児童の引き渡しが完了した。




あの時の記憶は誰もがそうだろうが忘れられない。

それがこんな時と結びつくのか。

私は私の責務を全うしたと言っていいかな。

全員無事だったから。


極限状態での咄嗟の判断。

一秒一秒が戦いだった。


昨日は映画を観てそんなことを思い出した一日でした。


今日も皆さんが良い方向に導かれますように