20代の頃から、私は、暇さえあれば本屋さんやCD・レコード屋さん、映画館に通っていました。
まだ携帯電話など無い時代。
待ち合わせによく利用していたのは、本屋さんかコーヒーがお代わり自由なミスド。
本屋さんかミスドで待ち合わせをし、遅れてくる友人を本を読みながら気長に待っていました。
あえて待ち合わせの1時間くらい前からお店に居て、本を読みながら友人を待つこともあります。
1時間から2時間なら平気で待っていられる。
本さえあれば。
今回紹介するお店は、本屋さん。
新潟市中央区の沼垂地区にある「Fish on」と「BOOKS f3」です。
ともに私の好きな本屋さん。
全国的に有名な大型書店もよく利用しますが、地方の定めか、東京のお店では取り扱っているのに、新潟のお店では取り扱っていない本が沢山あります。
今やネットで何でも手に入る時代。
地方に居たって、気になる本はネットで簡単に手に入る。
私も、目的があって、探し求めている本の場合はネットで取り寄せたりします。
それでもやっぱり、本は手に取って、中身を見て決めたい。
私の習性と言うのでしょうか。
昔から本屋さんが好きで、本屋さんに通い、そうしてきたからかもしれません。
自分で見て選んだ本は、ちゃんと最後まで読むし、捨てずに残っていることが多いのです。
「Fish on」は古本屋さんです。
沼垂テラスにある小さな書店。
色々なジャンルの本がバランスよく陳列されています。
シティボーイやシティガール、またはそれらを通過してきた大人が好きそうなセレクトで、ちゃんと村上春樹関連のコーナーも設けられていました。
大型書店では見かけなくなった本が、多々見つかることも。
以前は、糸井重里さんや安西水丸さん、赤瀬川原平さんが寄稿していた時代のガロが結構置いてあったりしたんです。
先日は、村上春樹さんが編訳したレイモンド・カーヴァー傑作選と鑑賞日本現代文学・太宰治、堀内誠一さんのイラストが表紙のクウネルを買って帰りました。
Fish onは、行けば必ず欲しい本が見つかる、楽しいお店なんです。
「BOOKS f3」は主に写真集を扱っている本屋さんです。
沼垂テラスにほど近く、国道7号線に面した場所にお店はあります。
先日訪れた時は、「LITTLECATION BOOK FAIR」を開催していました。
サイズの小さな本やZINE、自費出版の本など「小さい」をテーマに集めて展示されていました。
店内に入ると、まず壁一面に展示されている綺麗な色の本が目に飛び込んできます。
それだけでワクワク。
一冊一冊、ページをめくりながらお気に入りを探す楽しみが待っているから。
実際に一通り見てみたのですが、それぞれがテーマを持って作られていて、中には深いテーマだったりもして、面白かったです。
改めて、物作りは作りてから何か発信するものがないと受けてには響かない、と考えさせられました。
そして、お金を頂く物を作るということはどういうことか、についても考えさせられました。
今回のBOOK FAIRで私が購入したのは、panorama familyのTOKYO PLANT PLANET。
写真やデザインが素敵でした。
BOOKS f3では、他店では見かけない写真集を沢山取り扱っています。
私の知らない国内外の写真家の作品も多く、素敵な作品に出会う楽しみがあります。
以前、購入したサラ・ムーンの展示図録。
ちょうど今年の春にシャネル・ネクサス・ホールでサラ・ムーンの写真展が開催され、写真展を見に行きたかったなと思っていた時の出会いでした。
しかも、購入した図録は1990年に新潟三越で開催されたサラ・ムーン展の図録。
今では想像もつきませんが、新潟三越も当時は、ヴォーグで活躍していたサラ・ムーンの写真展を開催するくらいの賑わいがあったのですね。
サラ・ムーンの展示図録と一緒に購入したのは、高橋ヨーコさんの写真集「WHITE LAND」。
欲しいと思っていたけれど、新潟では買えないなと諦めかけていた時に出会いました。
私の家は海の近くにあります。
冬に海岸道路を散歩したり、車を運転しながら眺める景色が「WHITE LAND」の景色と似ているのです。
「WHITE LAND」の景色は、遠く離れた異国の地の景色だったりするのですが、見覚えのある、懐かしい、地元新潟の景色に見えるのです。
現実は、寒くて寂しくて、いつも早く冬が去れば良いのになんて思っているのに、何故なんでしょう、「WHITE LAND」の写真を眺めていると、温かい気持ちになります。
私にとって、どこへ行くにもそばに置いておきたい本となりました。
Fish onで購入したクウネル「パリのすみっこ案内。特製地図つき」で、高橋ヨーコさんは、長尾智子さんの「おいしいものもすみっこにあり」の文章に添える写真を撮っています。
実はFish onに行く前に、私は大型書店へ長尾智子さんの「ティーとアペロ」を買いに行っていたのです。
「ティーとアペロ」の最後のページに、鈴木るみこさんへのメッセージが載っていました。
Fish onで購入したクウネルは、堀内誠一さんの「パリからの旅」をもとに特集が組まれており、幾つものページに鈴木るみこさんが文章を寄せています。
鈴木るみこさんの文章を読んで、私は、女版堀内誠一さんだと思ってしまいました。
「385のここに住みたい」は、文章の上達のために、「堀内誠一のここに住みたい」を真似てみようと始めたのですが、博識でユーモアのある堀内誠一さんのような文章を書くことが全くできず、直ぐに諦めてしまいました。
まずは、読む人に伝えたいことを伝わるように書こうと目標を変えました。
しかし、鈴木るみこさんの文章を読んで、また挑戦してみようかな、堀内誠一さんや鈴木るみこさんに少しでも近づけるように、挑戦してみようかなと思いました。
何故でしょう。
何故やる気になったのでしょう。
堀内誠一さんや鈴木るみこさんに、もう少し頑張ってみたら?と言われた気になったのかも知れません。
やはり本は、出会うべくして出会う本がある。
だから、本が好き、本屋さんが好きなのです。
FISH ON
新潟市中央区沼垂東3丁目5-18(沼垂テラス書店街)
電話番号:080-5172-1881(担当:三原さん)
営業時間:12:00~17:30
定休日:月曜日~木曜日(祝日を除く)
BOOKS f3
新潟市中央区沼垂東2丁目1-17
電話番号:025-288-5375
営業時間:13:00〜20:00
定休日:火・水曜日






