ビフォーアフターの前に、

今までのY子のお母さんの暮らしぶりを

お話ししておきたいと思います。

 

 

 

今から8年くらい前、

お母さんは会社を定年退職後間もなく

介護施設から認知の叔母さん(ご自身の)

を 引き取り、

介護を始められたそうです。

 

 

その2年後、

1人で暮らしていた母親(ご自身の)

も 引き取られ、

2人を同時に介護することに。

 

 

 

Y子は

 

「年老いた老婆2人と老夫婦の

 4人暮らしの時期が、 

 かなり大変だったんだよね」

 

といっていました。

 

 

叔母さんと母親を引き取った時に

持ち込まれた荷物や家財道具を置くため、

元からあった家具を積み上げ

無理矢理スペースを作った結果、

今のような状態となってしまったそうです。

 

 

 

5年前に叔母さんが亡くなり、

その翌年にお母さんが亡くなり、

今ではお母さんとお父さんの

2人暮らしに戻っています。

 

 

しかし部屋は今も介護をしていた時のままでした。

 

 

 

左側の奥行きの狭いサイドボードの上に、

大きな箪笥が積まれています。

 

 

 

床に直接置くとベットがじゃまで

引き出しが使えないため、

奥行きの狭い家具の上に乗せて

使用されていました。

 

 

この不安定な部分が、

Y子が最も危険だと感じていた場所。

 

 

「こんな不安定な状態で地震が起きたら

 お母さんの寝ているベットに

 箪笥が倒れるかもしれない!

 と思うと‥とても心配」

 

といっていました。

 

 

 

 

 

そして以前同居していたY子の

弟夫婦から譲り受けた

クイーンサイズのベットの上が、

唯一のお母さんの

くつろぎスペースになっていました。

 

 

なので、ベットの上によく使う物を乗せ

 

 

ベットヘッド裏に、

乗せきれない物や読み終わった本などを置き

 

 

さらにタンスの上にも物を乗せ

 

 

ご自身でも何が置いてあるのか、

よくわからない状態になってしまったそうです。

 

 

 

部屋には木製のスライド式間仕切りがあり、

 

 

そこに手前右端に写っている簡易ベッドを置き、

引き取られたお母さんの部屋にしていたそうです。

 

 

亡くなられて4年くらいになるそうですが、

簡易ベッドは折り畳んだ状態で置かれていました。

 

 

 

Y子が結婚するまでは、

それなりに片付いていた実家。

 

 

子ども達が巣立った後は

家事よりも仕事に没頭し、

やっと定年退職をして自由になれると

思ったのもつかの間、

叔母と母親の介護で約5年間は

壮絶な介護生活だったと聞きました。

 

 

 

「家の中の整理整頓まで手が回らず

 毎日倒れるようにベッドに辿りつくと、

 

 起きなくてもいいように

 寝ながらにして生活できるように

 ベッドの上や周りを囲むように

 物が溢れていって…」

 

 

「少しづつ部屋が物で埋め尽くされて

 何がどこにあるのか分からなくなって、

 いつも探し物ばかりしていた。」

 

と おっしゃっていました。

 

 

実家が荒れだしたのは、

この時期からだったと

Y子も感じていたようです。

 

 

 

幸いにして、

現在Y子のお母さんはと〜ってもお元気。

 

 

壮絶な介護を経験された後とは思えぬほどの、

若さと美貌を保たれていますキラキラ

 

 

今は週に数回、

テニスとジムでの筋トレを欠かさない

日々を送っていらっしゃるとのこと。

 

 

という訳で腹をくくったお母さん、

Y子、私の3人で、

ガンガンお片付けを進めていきました。

 

 

前置きが長くなりましたが、

ビフォアフターです。

 

 

ビフォー

 

 

アフター

 

ベッドの向きを変えました。

 

 

ビフォーは階段の降り口へとつながる出入り口が、

ベッドで塞がれていました。(下の写真)

 

私が写っている扉へ回り込み

そこを出入り口にされていましたが、

襖から出入りできた方が

断然動線が良かったので通れる配置に。

 

 

ベッドの窓側は横向きで入れるぐらいの

すき間を空けていますので、

お掃除や窓の開け閉めもできます。

 

 

 

ビフォー

 

 

アフター

 

 

ベッド横に積まれていた箪笥は、

こちらへ移動。

 

 

お母さんと一緒に衣類をたたみながら、

使用頻度や使い勝手を聞いて収納していきました。

 

 

 

土台になっていたサイドボードはベッドの脇に配置。

 

 

 

ここに、今までベッド周辺に置かれていた

よく使う物を分類して収納しました。

 

 

 

 

写真はありませんが、

ベッドの上でTVや音楽を楽しみたいという

お母さんの希望に沿うように、

このサイドボードにTVやオーディオを置きました。

 

 

「この作業の大変さを伝えてもらいたいから

 この写真も使ってね」

 

というY子からもらった写真はこちら。

 

 

 

 

 

 

 

 

家具を動かすと、

ペットの猫ちゃんの毛とホコリが

積もってしまっていましたあせる

 

 

ホコリは、

さまざまな病の温床となるそうです。

 

 

元気な時はホコリなど

気にならないかもしれませんが、

疲れがたまっていたり、

季節の変わり目で

体調が崩れやすい時には、

病気になるリスクが高くなります。

 

 

親世代には元気に暮らして欲しいと願いながら、

お母さんが取捨選択をしている間、

Y子と必死にお掃除しましたよ^^

 

 


次回は洗面所のビフォーアフターです。
 

下矢印下矢印

遠方にある実家の片付け3. 洗面所の片付けは健康管理にもつながる

 

 

 

 

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