再発治療の事件 | Carpe Diem 子宮頸癌になってもハナマルな日々に

Carpe Diem 子宮頸癌になってもハナマルな日々に

2016年5月に子宮頸がんⅡB告知後、CCRT。2年後の2018年8月に再発。その後2019年3月に骨盤内前方臓器全摘術を受け、ウロストミーになりました。そして、術後3年3ヶ月で再再発しました。


子宮頸がん(腺癌)といわれ


初発から再発治療をしていたのは
家の近くの大学病院でした。



初発の化学療法は
シスプラチンが6クール。


再発の化学療法は
パクリタキセル
シスプラチン
アバスチン

それを回数を決めず
3クール毎に画像を撮り
方向性を決めようとのこと。



事件は再発化学療法の
5回目におきました。




パクリタキセルを11時から
およそ3時間かけて投与。
ご存知の方も多いですが
アルコールを溶媒としているので
非常に眠くなります。
うとうとしながら投与が終わると
連続してシスプラチンになります。
シスプラチンは2時間。
その後アバスチンの流れです。



なのでパクリタキセル投与後から
シスプラチンまでは
見事にお昼寝の時間😪
それが常でした。




パクリタキセルが終わり
シスプラチンを投与されても
いつものように眠りこけていました。




………なんか痒い。




首元がなんとなく痒い。




ふと自分の腕を見ると


ルート取ってる血管だけが
ミミズ腫れになって赤くなってる…

なにこれなにこれガーンガーンガーン

みるみる間に
手のひらが真っ赤に腫れ上がり
肘の内側もまーるく真っ赤。




ナースコールオンです。




それからはまあ大騒ぎ。

凄い勢いで先生来るわ
薬剤師さん来るわ
看護師さん三人体制で
私のベッド周りはあっというまに
機械まみれ。


「 たぶんアレルギーなんだけど
    いまのところもうシスプラチンを
    2/3以上入れてるから
    速度落として投与します。
    その前にステロイドを入れるから」


一応はその方法で
腫れたところはアイスノンで冷やしつつ
最後のアバスチンまで投与できました。



その後も体調変化はなし。


なので退院したあとの外来で

この前アレルギー出たけど
これからどうするんですかと
主治医には聞いてみて

速度を落として最初から行うとのこと。



大丈夫なのかなあ…ショボーン


かなり不安を持ちつつ
また同じようにパクリタキセルからスタート。

同じように眠くはなるけど
シスプラチンに変更の頃には
前回のことがあるから
お目々ぱっちりキョロキョロ
    
そしてシスプラチンスタート。









開始5分までは
ナースさんがついててくれて
無事に投与できますねと言ってくれ
席を外したその瞬間



また首元が痒い。
ルート血管だけがミミズ腫れ。
手のひらが真っ赤
肘の内側もまーるく真っ赤。


ソッコーでナースコールオン





またわらわらと集まるベッド周り…





しかもそのときは
唇まで腫れ上がり
首元も相当赤くなってたり
挙句には舌も動かしにくい。







「  もう今日の投与は終了ね。
     プラチナ製剤アレルギー。
     しかも重篤だから…
     生死に関わるものになってるし。

     次の外来で今後を決めましょう」






これが事件でした。



よくアレルギーの話は聞いてたし
実際に投与前にアレルギー予防は
飲み薬も点滴もしてたのに。

恐ろしいわ、ほんと。



でも、わたしには
化学療法の中から
プラチナ製剤という選択が
消えてしまったことが大きかったです。






ちなみに

いろんな人から

あのアレルギーのあと体調は?
ごはんとかたべて大丈夫?
と聞かれましたが。




全然平気ニヤリ


だって、普段の生活に
そんな毒は存在しない。

しかも血管にダイレクトに注入でしょ。

普段の食べ物とかは
口腔内で唾液と混じり合い
他の食品などと粉砕され食塊となり

ゆっくりと食道から胃に運ばれて
胃液と混じり合い、更に小腸で
消化液と共に吸収されていく。
そこから血管に運ばれていくわけで。

だから食べ物とかのアレルギーは
案外濃度は薄くなってると思う。


でも、抗がん剤は違う。


血管にダイレクトに注入。
即全身に駆け回る。
しかも濃度は薄くならない。





怖いですね。




アレルギー、侮れません。