「国際的視野について」2013年3月の「幸種(しあわせだね)」メルマガです! | 田中ウルヴェ京オフィシャルブログPowered by Ameba

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どうもです。
私、メルマガを毎月発行しております。
だいたい6000名の皆様にお送りしております。

私自身、名刺交換をさせていただいたり、お世話になっている方々と、また、メルマガ登録をしてくださった方々に配信をしています。

過去のメルマガは、ブログにて、ちょいちょい載せていきます。
過去ものですので、少々、古いものではありますが、何かの参考になれば幸いでございます。
今日は、2013年3月のメルマガです!


「国際的視野について」2013年3月のメルマガ:

こんにちは、田中ウルヴェ京です。
お元気でいらっしゃいますか?

先週は、2020年夏季五輪開催候補地を評価するIOC評価委員のみなさんが、東京に来ていたので、
それに関するニュースが多く流れていました。
私自身、ちょろちょろと、いくつかの番組で、五輪招致活動についてコメントをしました。

私は、古い話ですが、1991年に、1998年長野冬季五輪の招致活動として、
加賀美秀夫元国連大使とともに、インド、パキスタン、タイに行き、
それぞれの国のIOC委員に直接お会いして、長野五輪について説明するという活動を
行ったことがあります。

当時、私は24歳。
競技引退して間もない時で、まだ英語も大して話せない時期でした。

加賀美大使とご一緒して、学んだことは色々あります。
当時は、まだ感覚的には、「たんなる選手あがり」の何もわかっていない時。
でも、二つのことを痛烈に感じたことが、のちの自分のキャリアにつながっています。

一つは、自分の英語力のひどさ。
もう一つは、自分の国際感覚のなさ。

選手としては13歳の頃から、様々な国際大会を経験し、
「自分では」それなりに、海外経験があると思っていました。笑。
でも、加賀美大使の横で、ちょこんと、「お飾りみたいに座っている私」
という事実の、なんたるカッコ悪さ・・・。

「そもそも私は、どういう立ち位置で、この大役をやらせてもらっているんだっけ」
「会食では、何を話すと、五輪招致にいいのだろうか」
一応、必死に考えてはみるのですが、何もわからない。

結局、加賀美大使からは、
「五輪メダリストとしてのご経験を話してくださればいいのですよ」
と優しくお教えいただき、とにかく、せめてそれだけは、しっかり話そうと思っていたものです。

当時、私がやったことで、何か役立ったことは、何一つなかったと思うのですが。
しかし、その時に、加賀美大使の横でご一緒させていただき、
学んだことは、とても貴重なことです。

それは、一言でいえば、「WIN-WINのコミュニケーション」。

私の記憶では、加賀美大使は、つねに「日本の素晴らしさ」を話す、というよりは、
「世界のなかの日本」「世界にとって、五輪を日本で開催する意義」
というようなスタンスでのお話が多かったように思います。

まったく意味のわかっていなかった自分は、正直、
「なんでもっと日本のアピールとかしないんだろう」
と思ったものです・・・。
今になって、ようやく、その意味がわかります・・・。

近年、私は、国際水泳連盟(FINA)で、アスリート委員という立場で年に数回活動をしています。
そのなかで、世界水泳選手権の開催候補地を評価する立場も経験しました。

開催候補地を評価する立場として、学んだことは、
「評価するときに重要なのは、いかに、その候補地でおこなうことが、
国際水泳連盟が目指す水泳競技の発展につながるか」
を考えるということです。

当然、私は、アスリート委員ですから、アスリート目線で、
「この開催地は、選手が泳ぎやすい施設を確保しているかどうか」
も重要ですが、それと同時に、世界平和のためのスポーツ、
水泳競技のよりよい発展という部分での評価が大事な部分です。

私の大好きな言葉であり、自著のなかにも、よく引用する言葉で
Success is doing your own thing for the benefit of others
というものがあります。

個人として、気に入っている言葉ではありましたが、
確かに、日本が国際社会で、先進国としての役割をもって、リーダーシップを取っていくためには、
この感覚で、国際社会に貢献していく、、、という気持ちが大事なのだと改めて思いました。

自分は、2020年の東京五輪招致活動に直接、中心でかかわっている立場ではありませんが、
元選手として、
「なぜ東京で五輪を開催することが、世界にとって、
そしてオリンピズムの世代継承にとって良いことなのか」
を、たとえ小さくでも、発信していきたいと思っています!

今日の幸種:
Success is doing your own thing for the benefit of others
「成功とは、他人の得のために自分の『こと』をやることだ」

2013年3月11日
田中ウルヴェ京