五輪開催中は、トップアスリートのメンタルについての取材を受けます。
今日も、ラジオ、新聞、雑誌、どれもすべてメンタルトレーニング、あるいは、スポーツ心理学に関することでした。
よく聞かれるのはこんなことです。
「最近の十代のメンタルの強さの特徴は?」
「女性がメンタル強いのはなぜか?」
「なぜ日本人はメンタルが弱いのか?」
などなど、おっきなテーマで、どーんと聞かれます。
そりゃー、正論はシンプルです。
「いやー、人によりますからねー」です。笑。
当たり前ですよね。
メンタルは人によります。笑。
傾向なんて、ありまへん。
っていうか、傾向なんて、妄想していたら、目の前の方を、素のままで見ることができません。
ただ、「こういう状態の時は、こういう可能性がある」とか「こういう話の時に、こういう表現の場合は、こういうことを考えている可能性がある」とかっていうことを、「傾向」というなら、まー、傾向はあるかもしれません。
でも、それらは、しょせん見立て。
べつに、スピリチュアルなことが「見えちゃう」わけではないので、見立てにすぎません。
で、本当の事実は、そのご本人が、目の前で何を言うかにしかありまへん。
さて。
でも、そんな正論言ってもしょーがないので。
大事なことは、人それぞれであることが、どういうアプローチから見ていけるか、という側面を説明することです。
たとえば、女性のメンタルは、そりゃ、ソーシャルクロックに当てはめて考えると、個々によって、その事実の捉え方が変わってくるので、その個々の傾向を見ていったりできる。
たとえば、様々な自分の過去の振り返りをさせると、自分というものを、どうとらえているか、ということに個々の特徴が出る。
ま。
そもそも。
十代でメンタルが弱い人もいれば、強い人もいるし。笑。
女性で、弱い人だっているし。
日本人がメンタル弱いって、そんな恐ろしい一般化は、すごすぎる。笑。
「男って、こうだよねー」とか
「O型の人って、こうだよねー」とか、そもそも、おかしいわけです。
メンタルは人それぞれ。
目の前の事実をどうとらえるかは、人それぞれ。
そして、メンタルは強いのがいいわけでもない。笑。
大事なのは、弱い自分を認めて、強いとか決めつけちゃってる自分を振り返れて、、、といった
柔軟性。しなやかなメンタル。
落ち込めること。
いらつけること。
でも、ちゃんと、そこから、コーピングできること。レジリエンス。
自分の山も谷も愛でるようになると。
他人の山も谷も許容できる。
まずは自分が本当の自分を認めるところから。
ってなことで、他人様のことには、勝手なことを偉そうに言えるわけです。