2014年に肺の左下葉部に1.6cmの肺腺がんが発見され、I-A期との診断されました。手術は当時の標準治療であった下葉部全摘出に恐れをなし、踏み切れませんでした。当初診断を受けた病院の医者の傲慢な態度に納得いかなかったこともあり、他の選択肢をネットで必死に探したところ、「凍結手術」という超低侵襲の術法があることを発見し、藁にもすがる思いで鴨川の亀田病院へ行き、そこで手術を受けました。

 

その後定期検診を続けていたが、2018年に右上葉部に新たに0.3cmのすりガラス陰影が発見されました。経過観察を続けていましたが、2021年秋の検査で0.8cmまで「成長」し、そろそろ手術をとの勧めもあり、重い腰を上げ2022年2月に再度「凍結手術」を受けました。今回は担当医が移籍したこともあり、柏厚生総合病院で手術。今回も肺腺がんI-A期(前回の転移ではなく原発性)との診断を受けました。

 

2度新しい肺癌ができる人は少ないですが一定程度いるらしいですが、今回は何が起こるのかが頭で分かっているので、前回よりは落ち着いて手術に臨めました。

 

ということで、8年前に続いて2度目の凍結手術となりましたが、この手術については肺がんの治療手段として殆ど知られていないと思われるので、少しブログに書くことによって情報を共有したいと思いました。

 

たぶん全国の多くの患者さんは、初期の肺腺がんが発見された時に、医者の判断に任せて肺の切除手術をすると思います。最近では切除の範囲が小さい縮小手術が主流のようです。当然これが標準治療なので第一の選択肢なのですが、凍結手術の場合は肺の機能が殆ど落ちないので、術後のQOLが相当違います。そんなことも含めて私の体験を書いていきます。

 

なお私は医療従事者ではありませんので、これはあくまで個人的な体験談です。