初期の肺腺癌 I-A期を凍結手術にて処置してから4年半。何ともなかった手術痕横に8mmの陰影が発見され、癌かどうか良く分からないという事で一泊でCTガイド下の針生検を行うことになりました。

 

鴨川には9時半ごろ到着。入院手続きを終え、今回も個室での入院です。前回手術を受けた時には全面に海が見える部屋でしたが、今回は方角の違う部屋で、パーシャルオーシャンビュー(笑)でした。

 

午後1時ごろストレッチャーのお迎えが来てCT室へ。うつ伏せで両手を上げた姿勢で開始するのですが、これが体の硬い人にはつらい。看護士さんが、手を抑えてくれて色々と励ましてくれるのが有難かったです。

 

局部麻酔のために背中にチクっと注射、その先は、寝かせてくれるかと思っていたらそのままで生検がスタートした。痛い訳ではないけれど、背中に針が入っていく感覚は分かる。上から圧をかけられてズンズンと針が進んでいく感じがたまらなく不安を煽られたが、実際に痛くないのだから自分ではどうしようもできません。

 

「画像の位置をもう少しずらして」という先生の声が聞こえた。15分くらいたっただろうか、若いアシスタント先生の声で「少し眠ってもらいますか」という声が聞こえ、「そうしてくれ」と私は心で叫んだのだが、無情にも「もう終わるからいいよ」という主治医の声も聞こえ、ああもう終わるのかという安心感とガッカリ感が交錯。局部麻酔をしているとはいえ、どこかで痛みがくるのではないかとずっと緊張して身構えていたが、当り前だが結局何もなし。

 

そこから5分くらいだったか、太い針がまだ背中に刺さったままの感触なのだが、看護士さんが背中をタオルで拭き始めたので、ああ針は既に抜かれていたのだとやっと安堵。

 

2時には病室に戻ったので、1時間かかったという事でしたが、CTの場所決めや麻酔などで時間を使ったから、生検自体はたぶん15分くらいだったのだろう。ともあれ完了しました。

 

2時間の安静と点滴を行い、4時過ぎに点滴が外れ自由の身となりました。一階ロビーにあるタリーズコーヒーで、コーヒーとバームクーヘンを食べて自分をねぎらいました。明日レントゲン写真で気胸になっていなければ午前中に退院予定。看護士さんが終わり際に、ちゃんと空気が抜けずに塞げましたよと言っていたのでたぶん大丈夫だろうと自分に言い聞かせました。