思いがけない妊娠からの出産
最近、立て続けに就学前の子どもが虐待など「誰かの手」によって亡くなっています。
『平成29年版 子供・若者白書』によると、警察が検挙した児童虐待事件の被害児童807人のうち、26人が死亡に至っています。実の母親による虐待のちに死亡が最も多く、約5割です。
虐待の背景には様々な理由があると思うのですが、「思いがけない妊娠からの出産」も含まれているのではないでしょうか。
個人的には他人事とは思えません。なぜなら、私も大変なタイミングで生まれてきたからです。当時大学生だった母が産むことを決意しなければ、この世にいなかったかもしれません(ありがたや~)。私にとって「思いがけない妊娠・出産」は、永遠に重要トピックスです。
避妊の知識
先日の絵日記『デートと性犯罪』で、大人になってから避妊の知識が身に付いていなかったことを書きました。
子どもの頃、性について考えることは「いやらしいもの」「恥ずかしいもの」で、家庭内で話題になることはほとんどありませんでした。学校では生物学的な授業もしくは禁止されるもののひとつでした。夏休みの前、「不純異性交遊はやめましょう」的な映像を視聴しませんでしたか?
そうこうしているうちに恋愛・結婚のタイミングがぶっつけ本番でやってきます。避妊について考えることは避けられません。
仕事と勉強に邁進していた当時20代後半の私は「大変申し訳ないけれど今妊娠したら困る!」事件に遭遇し、自分の知識不足を呪いました。
先日書きましたが、大事なことなのでもう一度
1.避妊具(コンドーム)は挿入前に付けること
避妊100%ではないのですが避妊効果が高いので付けます。避妊を拒否することはドメスティックバイオレンスにあたります。
2.避妊しないで妊娠しない日(安全日)はない
アダルトな内容の作品をつくる側の人にお願いしたいことは、「漫画や映像は性を知る情報源のひとつになっているので、誤解を招く表現は控えてほしい」です。
3.緊急避妊用ピルの存在
もしもコンドームが破れるなど避妊に失敗したと思ったら、産婦人科で緊急避妊をやっているか確認し、性行為から72時間以内に緊急時に使う『緊急避妊用ピル』を服薬します。ただし、避妊100%ではありません。
妊娠したら
避妊具を使っていたとしても、妊娠することはあります。レディースクリニックのサイトにはお役立ち情報が載っていることもあります。自戒をこめて考えた対策はこちらです。
1.まずは事実を確かめる
ここは勇気を出します。私も妊娠を確認するときドラッグストアに売っている妊娠検査薬を使いましたが、すごいですね。妊娠の有無結果99%以上正確なものが多いです。説明書などには検査のタイミングが書いてありますので、チェックします。
2.周囲に相談する
母体保護法で定められている中絶手術が受けられる時期は、妊娠してから22週未満(21週と6日)です。よってスピードが重要です。一人で抱え込むことはできる限り避けましょう。
パートナー・お互いの両親・病院など、周囲の力を借ります。東京都(東京都福祉保健局)の場合、妊娠相談ほっとラインがあります。他の都道府県の場合は、厚生労働省のホームページに載っている『全国の女性支援センター一覧』をチェックします。
3.日頃から月経日をメモしておく
漫画でもキャラクターが妊娠したとき「そう言えば・・・生理きてない」といった台詞がありますね。忙しくて気が付いたら妊娠から数週間経過している可能性があります。診察のときに最終の月経日・期間を確認されるので、健康管理の意味も込めてカレンダーなどにメモしておくことをおすすめします。
出産することになったら
出産することを決めた場合は、周囲の力を借りながら乗り切ります。
確かに子どもは大変ですが、私の場合両親が近くにいないこともあって想像の方が恐ろしいことになっていました。
今は子どもを抱っこしたあとにこうして絵日記を描いています。キャリアコンサルタントとサラリーマン、短大生をやっていますが、個人的には「何とかなる」と思っています。
私も親として駆け出しなので、ご一緒に肩の力を抜きつつやっていきましょう。
【参考文献】
・内閣府(編)『平成29年版 子供・若者白書』
・東京都福祉保健局のサイト
※こちらのブログは、参考文献および個人の経験・見解をもとに書いています
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