先日、生前葬を行いました。
しかも東京ビックサイトで。
 
なぜ、そんなことをしたの?
 
という問いを多々受けました。
なので、ちょっと長くなるのですが、
私の真意をここに認めることにしました。

一部ネット記事には面白可笑しく記事にされていました。
(確かに笑いもあったのは事実ですが、涙もありました)
 
 
 
が、私は大真面目です。
 
 
 
実はこの生前葬というのは、
ビートたけし、アントニオ猪木、桑田佳祐(敬称略)
などの有名人が執り行われたことでも知られています。
最近では、テレビでもデヴィ夫人が行ったりと注目を集めています。
 

生前葬をやる意味は、
生きているうちに感謝を伝える。
亡くなってしまったら自分の意思を伝えられないですね、
本当は自分が主役なのに。
 
今回、エンディング産業展ところで生前葬をイベントとして
行ったわけですが、
このエンディング産業展というものは
注目されている「終活」をテーマにした展示会です。
墓石の販売、霊きゅう車の販売、から
樹木葬や、海洋散骨、エンディングドレスなどもあります。
一番驚いたのは遺骨をダイヤモンドにするというサービス。
骨の中にある炭素を凝縮し、ダイヤモンドのアクセサリーにし
故人と肌身は出さず一緒にいたい人のために。
 

ダイヤですよ。ダイヤ。
 

終活が注目されているのはまさに、
これから日本は「多死社会」を迎えるからです。
 
まもなく段階の世代が後期高齢者になります。
そうなるとこのエンディング産業は大きなマーケットになります。

しかし、一方で最近起こっている現象としては
「直葬」という葬儀を行わないものがあります。
なくなった方を直接火葬場へと送るものです。
 
このことによって実は存在が脅かされているのが

お坊さんです。
 
無宗教化が進んでいる中で、葬儀を挙げることの意味が
一般の方々に理解されにくくなっていることや
先祖を大切にすることや墓を守るという意識が薄れていることが
その大きな要因です。

実際の寺院を取り巻く環境は厳しく、
2030年には37%の寺院が消滅するとも言われています。
 
(ちなみに神社はもっと厳しく41%)
 
 
考えてみると仏教が広がった平安時代は今のように豊かな国ではなく
自然との二人三脚で明日の生活もわからないというような時代でした。
そこで人々はこの苦しみから救われるために仏様に手を合わせたのでしょう。

仏教の神髄は誤解を恐れずにいうと「慈悲」にあるように思います。
私は辛い時にこのお坊さんの「慈悲」「慈愛」に触れ
もう一度人生と向き合って頑張っていこうと決心し、今日を迎えています。
 
苦しみに迷う人もいる中で、仏教の存在は重要だと思い、今一度、仏教界と
一般の人たちとの距離を縮めるためにも、この生前葬というものは非常に
意味があると思い、執り行うことにしたという側面もあります。

また、当日は
宮崎家の菩提寺である曹洞宗般若山 光明寺の松岡広也ご住職がこられました。

そしてお伺いしたのですが
「生のあるうちに葬儀をすることはいかがなものかと
仏教界に怒れないかというと気にしている」
と。

しかしこれは仏教の教えとしても問題がないそうです。
 
むしろ、戒名を授かり
「生まれ変わってこれからちゃんと生きていく」ということは
仏教としてもとても重要なことなのだそうです。
それを聞いて私も安心しました。

新たな節目として人生の再スタートを切りたいという方、これまで生きてきた中で
多くの方に生きているうちに感謝をされたい方は、是非この生前葬を
執り行っていただきたいと思います。

オススメします。
 

長文にお付き合いいただきありがとうございました。
 
以下、画像。
 
①最後の復活のシーン。
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②友人代表のスピーチ(歌付)
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③おくりびとの納棺
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④通夜振る舞い(アジアンテイスト。私の好み)
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