野中広務先生がご逝去されました。
先生には議員になる前からご指導をいただきました。
国会議員としてやらねばならないことは何か、
という問いに対し、
「最も重要なのは外交だ。小選挙区制になってから、議員外交が疎かになった。」
と仰ったことを思い出します。
当選後、同僚の議員たちに呼びかけをし、
志のある仲間たちと自民党若手議員外交の会を作りました。
国会の会期中には日本にある大使館をめぐり
意見交換をし、閉会中にはテーマを決め
外国を訪れ要人と意見交換をしました。
帰国をし、活動報告をした際に質問をしました。
先生のように外国と太い人脈を持つためには
どうすれば宜しいでしょうか。
その問いに対して先生は答えることをしませんでした。
その代わりに奥からアルバムを出されました。
「この時、ここにいるのが二階くん(現在の自民党幹事長)だ。野田くん(現在の総務大臣)もここにいる」
何年にもわたる記念アルバムを何冊も拝見しました。
言葉で示すのではなく、
足繁く通って信頼関係を築くということを
暗に示して下さいました。
議員辞職をした後にもお詫びに伺いました際に
「歯を食いしばって頑張って」
とお声をかけていただきました。
偉大なる野中先生の御功績の数々に想いをいたし、心からご冥府をお祈り申し上げます。