趣味の音楽案内人 
みやけ音楽教室のブログです。

チェンバロ音楽はいかが?

Youtubeのチェンバロソナタなどお楽しみください。
ドメニコ・スカルラッティのチェンバロのためのソナタ


私はもともと音楽そのものを楽しむことが好きなので、
初心者でも楽しむことのできる音楽の集いは喜んで参加します。
楽しみにも勉強にもなって嬉しいイベントです♪


10年前の4月29日
初めてチェンバロを楽しむつどいに参加しました。

この「チェンバロおさわり会」は、名古屋コレギウム・ムジクムの活動をしてらっしゃる藤井さんご夫妻が、一般の人がチェンバロに親しむことのできる機会として、開かれているものです。

今回、10年ぶりにやっと日程が合って、参加できました。

画像は名古屋コレギウム・ムジクムの記事から


1台1台を、大切に保管・メンテナンスしてらっしゃるのがうかがわれる素敵な美しい楽器たちでした。




今回、会場に1時半頃に着いたのですが、
既に10人くらいの方がいらっしゃって、
チェンバロを弾いたり、お話ししたりしてらっしゃいました。
出入りが自由なので、入れ替わりながら30人くらいいらっしゃったのかなと思います。

1台、1台、音や響きやタッチの違うチェンバロを、
かわるがわる弾いてみたり。
アンサンブルで聴き比べたり。

県芸の大学生の方が演奏されたラモーの演奏も素敵で皆さんが聴き入りました。
その方が古楽に興味をもたれた経緯もうかがったのですが、バロック以前の古い時代の民族的な合唱曲からの興味がこのチェンバロにつながったということで、そのお話も興味深かったです。

オーナーの藤井さんのお友達のフルートとチェンバロで、
グノー=バッハのアヴェマリア。


クラヴィコードも、さわらせていただきました。
本当にかそけき小さな音で、
チェンバロの音にかき消されてしまいますが、
指先に感じる弦の振動を一生懸命感じながら、弾いてみました。
じっくり音を聴きながら触れる機会があるといいなあと思います。

~~~夏に、白川で開かれるパイプオルガン講座では、
     練習にクラヴィコードが使われるので、
     そちらもまた参加できたらいいなと思います~~~




3時を過ぎた頃、
藤井さんのお話をうかがうことができました。
チェンバロという楽器は、本当に繊細な楽器で、
1台1台材質や構造が違い、音色も響きももちろん違う。

その楽器を演奏するには、
いつの時代の、どこの国の、
誰が作った楽器をモデルにして作られたものなのか、
それをよく知ることが大切とのことでした。

弦をひっかくツメには、
鳥の羽根が使われていると思っていたのですが、
現在では、プラスチックのツメだそうです。
鳥の羽根の耐久性では、コンサートの間にツメが折れ、
音が出なくなってしまうくらい、本番でもたないそうです。




10年前に参加した時には、ピアノフォルテもあったのですが、
今は手離されたとのことでした。

1709年にクリストフォリが発明したピアノフォルテは、
ピアノもフォルテも出る~強弱がつけられる~として、
ピアノの名称の由来とされているので、
それまでの楽器は強弱はつけられなかったと思っていましたが、
チェンバロは強弱表現ができないというわけではなく、
やはり弾き手によって、表現の幅がうんと広がる繊細な楽器で、
実際、同じ楽器でも、弾く人によって音色も音量も違うのを実感しました。

藤井さんの言葉の端々から、
チェンバロという楽器に対する愛情がいっぱい伝わってきて、
また本当に音楽が好きで、
音楽が好きな人とのつながりはまたずっとつながっていくもので、
その気持ちにとっても共感する私でした。

さて、
私はインヴェンションを、あの楽器、この楽器で弾いてきましたが、
おきにいりは手前の茶色と黒のジャーマンの楽器の音かな~。

藤井さんや会場で出会った方とお話しできたのも楽しく、
フランス組曲を2人で片手ずつアンサンブルしました。
ポリフォニーの音楽だからこそ、
どちらのパートも歌えて、合奏の楽しみが味わえて、
楽しいですね♪

また、参加できるといいなと思います。
次は、スカルラッティをいくつか弾けるといいな~♪