前回では書ききれなかった
手術内容を今日はお話ししたいと思います
医学の進歩はめざましい
お題にも書きましたが
私が直腸癌、多発肝転移と診断されたのは
昨年9月
でも、もしこれが10年前だったら、、
手の施し様がなく、抗がん剤をやっても半年で亡くなっていたでしょう
だけど今は、抗がん剤も進化し、平均30ヶ月は生きられるようになったとのこと
そして、手術に関しても以前なら、転移があった時点で手術不適用だったのが、
大腸癌に関しては、転移があっても手術できるようになってきました(全てではない)
なので、私も手術が出来る人に入れてもらい
この度手術することになりました
がっ、手術の内容をきいて、そのエグさにドン引き
教授はサラッと言ってましたが、
そんなんして、生きてるの?
術後は痛みで死なない?って感じ、、、
では、早速内容に入りますね
肝臓には上に3本(肝静脈)、下に2本(門脈という動脈)
血管があり、門脈から入ってきた血が
肝静脈へ出て行く仕組みだそう
私の場合、右半分肝臓を切り落とすので
血管も一緒にきり落とすそうで、
残るのは上(肝静脈)1本、下(門脈)1本だけ
その大事な上1本の血管に癌が浸潤しているのが、この度の手術でわかり、手術を中止したとのこと
下大静脈という太い血管にも浸潤していて(これは分かっていた)、肝臓を切るだけでなく、血管に浸潤している癌も切り取り、血管を再建しなくてはならず、めっちゃ時間がかかるそうで
その間、肝臓には血が行かないようにしているから、1時間が限界
温かい体の中に血の行かない肝臓を置いておくと、腐ってしまうんだそう!
確かに!スーパーで買ってきた肉だって37°Cのところに1時間も放置したら腐るわな
ということで、次回の手術では、肝臓を冷却する装置を使い肝臓を冷やす
そして手術時間を延ばし、血管の再建をやるんですって
血管の再建には足から静脈を20cm切り取り、切れ目を入れ平たくし、5センチくらいに切って、イカダみたいにつなぎ合わせ
癌を取り除いて穴の空いた血管に、
足の静脈で作ったイカダシートをパッチワークみたいに縫い付けて蓋をするのだそう
なんともすごいことするんだなぁーとあんぐり
そして、教授はまたもサラッと、切ってみてもっと癌が広く血管に浸潤していたら、一旦全ての血管から肝臓を切り離して、
身体の外に出して再建し、身体に戻す
これはもう、肝臓移植と変わらない方法です
と言ってのけた
手術は教授一人で行うのではなく、それぞれ分担してやるそうで、足の血管取る先生、血管でイカダを作る先生、肝臓を切る先生、血管の癌を削ぎ取る先生(教授)
そして、麻酔科の先生は肝臓に血が行かないようにするため太ももから血を抜いて首に返す、体外循環(バイオポンプ)の管理や
それによって血圧低下が起こり心臓が止まらないように反対の首にカテーテルを入れ(中心静脈)、強心剤を投与したり、、、
大勢の先生が
みんなで声を掛け合ってやるのだそう
私はただ眠らされているだけなのでわからないけれど
その光景を想像するだけで
ドン引きしてしまった
こんなにしても人って生きれるんだなぁ
だけど
この手術をやっているところはまだ少なく
私はラッキーなんだって思う
術死は3〜5%
それでも、教授や、たくさんの先生やスタッフが頑張ってくれるのだから、
子供や友達も手術して癌を克服する私を期待しているのだから
応えなきゃね!ファイト!
ちなみに、、肝臓は数週間で元の大きさになるそうです
ただし、切ったところから生えてくるわけではなく、
残った肝臓が(今回は左側)ムクムク大きくなっていくんだって
血管は生えてこないから、私の場合
一生、上1本(肝静脈)、下1本(門脈)だそう
だから、ぶらぶらしちゃうみたい(笑)
なんかこころもとない