理由の如何を問わず殺人はダメだ。

 益々増加する高齢化介護問題、考えさせられる。   

 95歳で刑務所に99歳までとは。


     

 同居する妻(当時88歳)を絞殺したとして殺人罪に問われた高知市百石町1、無職、池春雄被告(95)に対する裁判員裁判の判決公判が17日、高知地裁であった。裁判員裁判としては全国最高齢の池被告に対し、平出喜一裁判長は「身勝手な犯行で執行猶予を付けるにはあたらない」として懲役4年(求刑・懲役8年)を言い渡した。

 判決によると池被告は、今年1月31日午後8時10分ごろ、自宅寝室で妻の首をロープや両手で絞め殺害した。

 量刑理由で平出裁判長は「耳や目が不自由な妻が入院すると介護士の訪問回数が減り、(サービスを受けていた)自身も困るから妻を殺して服役したいという動機身勝手」と指摘。「老齢化への不安で追い詰められ適正な判断能力が低下していたとしても、実刑は相当だ」と述べた。【倉沢仁志】


毎日新聞 2011年6月17日 19時22分