不平不満と風邪 | 覚醒のひかり

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縄文時代にゆるゆる瞑想をしていた、シャンタンこと宮井陸郎(1940.3.13-2022.3.17)のブログ
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(貫井笑店)






風邪によって不平や不満も治ってしまう、自分から気落ちしてしまうような心まで治ってしまう、そういうように空想の方向付けを行うことが大切です。



野口晴哉







不平不満と風邪



言い忘れましたが、不平とか不満とか、或は反抗とか、そういうことが風邪になることがあるとしても、それを除かなければ風邪が治らないのではないのです。


それを除こうとして、相手が自分の気持に言い訳していれば、その言い訳を止めるような環境にしてやるとか、相手が甘えたがれば十分に甘えさせるとか、相手が嫉妬していればその嫉妬を除かなければならないとか言うように、相手の心理状態とか、相手の風邪を引くような心に同調する必要はないということです。


それに同調しようと思ったら大変で、相手がこういう不平があるから風邪を引いた、その不平を何とか満たしてやろうと思って、風邪を治すために腕時計を買ったなどという人がありましたけれども、それでは少しも風邪の治療にはならないのです。


その不平を満たせばまた次の不平が出る、それが叶えばまた次の不満が出てくるのです。


だからそれを除かなくては風邪が治らないと言うように考えてはいけない。


むしろ風邪によってそういう不平や不満も治ってしまう、自分から気落ちしてしまうような心まで治ってしまう、そういうように空想の方向づけを行うことが大切です。



野口晴哉『風邪の効用』より引用









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