H.C.R.(国際福祉機器展2008)報告の続きです。今日は宮城UPの関心の中心、「情報関係」です。

最近のHCRの傾向をズバリ一言でいえと掛けたら、「介護情報化」と答えます。その心は「介護関連のソフトウェアや情報システムが急速に進歩し、どえりゃあことになっとる、です。

HCR2008出展されていた介護ソフトPHS連絡ここでいう「介護情報化」の内容は、もう言わずもがなでしょう。今は介護計画書・報告書・情報提供書の作成から、ヘルパーの報告作成とそれに対する配置管理、介護保険医療保険請求、カンファ情報やケース情報の共有、さらにはヘルパーや職員の勤怠管理に至るまで、すべてパソコンとソフトでなされているのです。もちろん障害者自立支援制度関連も完全対応。国保連や行政への伝票請求も。

その傾向は15年ほど前から見られたようですが、介護保険導入以降、その改正ごとに次々と増加し、HCRでそれらに関連する一角は大変な盛り上がり(&競争)になっています。個人的に気になって、結構追っています。

さて近年の傾向はふたつ。
ビックリマーク
(1)「いつでも、どこでも」傾向

HCR2008出展されていた介護ソフトPDA最近のポイントは、まさにモバイル化。携帯型の端末を介護の現場に持ち込んで、その場でケース情報や報告を入力するタイプが、どんどん出てきます。この写真はPDAを使用しているもの。体験してみましたが、メニューがものすごく細かいんですね。介護開始時間・終了時間、内容からはじまって食事の状態など、どんどんメニューを選んでいくだけ・・・恐ろしいくらい、メニューが細かく充実しています。

ちなみに一枚目の写真にもPHSが写ってますけど、これはヘルパーさんが発着報告をするためのアプリを入れてあります・・・信用されてない、ヘルパーさん(T_T)。

HCR2008出展されていた介護ソフトインターフォン変わり種としては、TVインターフォンと一体化しているものもありました。介護情報システムで、付属のスイッチをつかって入力するのですが、もちろんインターフォンとしても使えます。写真はそれで、「お買い物」画面にしているところ。利用者のオンラインショッピングもできるようになっているとか・・・お買い物はいい視点なんですが、インターフォンかあ。

!!(2)「まるごと、なんでもサーバーで」傾向
もうひとつの傾向は、オールインパッケージ型、しかもそれを、ASPでやってしまおうというシステムです。ブロードバンドが進んだので、ぜんぶサーバー側でできるのですね。

地域包括支援センターを中心に、訪問や施設もまるごとすべて一つのものを入れてしまおう。ついでに行政の社会福祉事務所とかにも入れちゃおう、とかいうのもあるそうです。

いくつか話を聞けたのですが、私が詳しく聞いておもしろかったのはカナミックさんかな。
http://www.kanamic.net/index.html
なんで企業名を挙げたかというと、HCRでも配っていた「シルバー産業新聞」9月10月号に掲載されていた、総務省の包括+ASPって、カナミックさんなんだそうですよ。新聞では書けなかったらしいから、個人の資格でネットに残しておうかと。

お話では、東京近郊ではすごい割合で、この種のASPが導入されているようです

実はこの種のシステムには、利点とか問題点とか(しかも深刻な)あるような気もするのですけど、専門に関わり相当長くなっちゃうので、また日を改めます。というか、個人的に聞いてください。2時間以上話します(^_^;。

補足ですが、下のairpenのような、紙に入力したのを自動的にデータ化するというのも、これから流行りそうでしたよ。ペンテル デジタルペン airpenストレージノート2.0

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