鉄道趣味とその他諸々。

鉄道趣味とその他諸々。

鉄道趣味歴27年、学生の頃から鉄道趣味に浸かり続けてきた趣味人の諸々を綴るブログです。
鉄道写真、鉄道模型、電子工作を中心に興味があることについて、日々の記録がてら書き込んでゆこうと思います。

 ある時、模型用の「有機溶剤」が店頭から消えたというニュースが耳に入りました。

 我が家では一通りタミヤ・GSIクレオス・ガイアカラーといった各社の薄め液や溶剤を購入しているものの、余裕をもって容量の大きな商品を購入しているので、あまり頻繁な購入はしていません。

 それ故に「溶剤不足」は私の使用用途においては他人事であると思っていましたが、その認識は大きな誤りであったことを後に知ることとなりました。

▲2023年に購入したIPA(イソプロピルアルコール)4L入り缶。当時の価格は2,300円程度だった。

 というのも、某通販サイトから購入していた1リットル以上の有機溶剤・イソプロピルアルコール(以下”IPA”と表記)が、いつの間にか全く入手できなくなってしまったのです。

 500ml入りであればまだ在庫があるようなのですが、4リットル入りでしたら1リットルあたり500円程度で入手出来ていたIPAが、500ml入りの製品で1,400円弱となっているためにざっくり見積もっても4倍以上の値上がりとなってしまいます。

 これではIPAの消費量が多い光造形方式の3Dプリンタを稼働させるのも躊躇ってしまう状況であり、現在どうしたものかと手を拱いております。

 調べてみると、IPAは原油から精製する石油化学製品の一種であり、昨今の中東情勢悪化に伴う供給不安の影響を受けてしまう製品とのことです。

▲Google Geminiを利用して作成した原油からIPAを精製するプロセスの解説図。

 上記の図の様に、IPAを精製する方法は幾つか存在していますが、どの手法でも原料が原油であることには変わりはありません。

 そして、石油からIPAを精製する過程の中で「ナフサ」という中間的な生成物が存在しますが、 こちらも供給不安が連日報道されている通りですので、最早逃げ場のない状況と言えます。

 ナフサは原油から精製する事で入手する事が出来ますが、日本では海外からの輸入する割合が全体の約7割で、2024年はそのうち約76%が中東諸国からの輸入であったとの事です。

 

 昨今の情勢を受けて輸入先を切り替える動きは既に始まってはいるものの、当面の間は価格・入手性共に安定しないものと思われます。

 また、石油化学工業協会の統計では日本国内における3月のエチレンを製造する設備の稼働率が68.6%まで落ち込んでいるというデータが発表されました。

 エチレンガスは輸入したバナナの追熟に用いられる事が知られており、防疫の都合上「熟する前の状態」で輸入する必要がある為に、最悪「黄色いバナナ」がスーパーの店頭から消えてしまう可能性すらあります。

 IPAはこれまで安価で入手性の良い工業用アルコールとして幅広い用途で用いられて来ましたが、調べて見るほど現代の私達の生活は多様な石油化学製品によって支えられている事を痛感した次第です。

 

 現時点ではまだスーパーの店頭からバナナが消えるといった具体的な影響は見受けられませんが、製造ラインレベルではこれまで湯水のように使用できていた石油化学製品を節約しながら生産を続ける必要があるために、お店に並ぶ量が減ってしまったりパッケージが簡素化されるといった変更はあるものと思われます。

 また、その様な「潤沢に使える」ものがいざ「手軽に入手できない」ものへと変化したことを感じ取った際にまず自分の事だけ考えて買い占めに走るのではなく、今後手に入りづらくなった際の代替手段を探すといった方法で周りに迷惑を掛けずに粛々と必要なものを手に入れながら暮らしてゆきたい所です。

 

 なお、IPAの代替となる商品として挙げられるのがホームセンター等に売っている自動車用の「水抜き剤」となりますが、例に漏れず値段が上がっています。

 そして1本あたり220ml程度しか入っていないため3Dプリント品の洗浄に用いるためには相当量を購入する必要があり、それはそれでボトルから移し替える手間なども考えるといざという時の「最終手段」として考えるのが良さそうです。

 

◯引用元

日本石油工業会Webサイト

 

 寒さと花粉に悩まされる時期が過ぎ、ようやく春を実感できるような時期になって参りました。遠くの山々に残る雪も日に日に少なくなってきました。

 今年も大崎市岩出山の城山城址公園に静態保存されているC58 114号機こと「シゴハチ」さんの整備と桜の時期に合わせた「汽車まつり」のお手伝いをしてきました。

▲今年も見事に満開となった城山公園のソメイヨシノ。今年は一部マクロレンズを使用して撮影しています。

 4月5日(日)の設営作業では、3月に寄贈を受けた組み立て式の階段をキャブに設置したり、煙突の中やドレン排出管にスモークマシンを設置するなど、当日に向けた準備を行いました。

 昨年は城山公園のソメイヨシノを全て伐採するという話がありましたが、その後の話し合いで「シゴハチ」さん周辺の木々は伐採を免れたほか、県の事業で新たな桜の苗木を植樹することになるなど、SL保存を起点とした活動が地域活性化へと発展している事を実感しつつ、11日(土)の「城山汽車まつり」を迎えることとなりました。

 

▲4月11日(土)朝、設営作業が進む様子。手前にはライブスチームの線路も敷設された。

▲3月に購入していたTOMIX 93584 C58 239号機 2023年仕様と114号機のツーショット。

 当日は朝から強風が吹き荒れ、時折机や椅子が飛ぶ程の突風が吹く事もありましたが、お手伝いをしつつ風が和らぐ隙を狙って写真を撮ったりして過ごしていました。

 ライブスチームやキャブの見学、汽笛を鳴らす体験といった催しもあり、普段は静かな城山公園はとても賑わっておりました。

 15時が過ぎお祭りとしてのイベントはひとまず終了しました。この時点で翌日は警報が出るほどの風に見舞われる事から、翌日のイベント開催を中止する決定が下されました。

 そのため日没までに装飾の紅白幕や階段を撤去する作業を行なって、本日最後のイベントであるライトアップに臨もうとするも、今度は雨が降り出します。

 気温も下がって肌寒くなる中、いよいよ空が暗くなって行きますが雨も小康状態となり、ライトアップとスモークマシンによる演出が始まりました。

▲スモークの煙を照らすヘッドライトの光がまるで現役時代を彷彿とさせる。

 ライトアップが始まると、山の下から夜闇に浮かぶ城山公園と「シゴハチ」さんのヘッドライトを見つけた方々が車で続々と山を登って来ました。

 老若男女、手持ちのカメラやスマホで思い思いにシャッターを切ります。

 雨も上がって本格的な撮影タイムに入りますが、出入りする車に気をつけながらの撮影は思いの外神経を使いました。

▲雨に濡れた車体がLED投光器の光で夜桜と共に浮かび上がる。テンダー側のライトも点灯している。

▲テンダー付近の桜が覆いかぶさる様に風に揺れる。

 雨は上がっても、風は未だに強く吹き付けます。三脚ごとカメラを倒さないよう気をつけながらの撮影となりました。

 雨に濡れた「シゴハチ」さんのボディは乾いている時より光沢が強まり、投光器の明かりを反射して輝きます。

▲風に揺れる桜ともうもうと立ち上がる煙。とても幻想的な光景だった。

▲公式側の崖下から撮影した様子。

▲公式側のキャブからテンダーにかけての様子。

▲一瞬風が収まって煙がゆらゆらと立ち上るシーンも撮影できた。今にも走り出しそうな雰囲気。

 一夜限りのライトアップ・スモーク演出という特別なひと時はあっという間に過ぎ、20時にイベントは終了となりました。

 本来は翌12日までの予定でしたが、上述の通り翌日の開催は中止となりましたのでお祭り自体の撤収もそのまま行うことになり、約1時間程度の撤収作業をもって綺麗に片付きました。

 私は今回が初の「汽車まつり」参加でしたが、途中休憩やお昼ご飯を挟みながら午前中から夜までの長丁場を無事終えることができました。

 日頃の運動不足が祟って翌日は筋肉痛に悩まされるのはいつもの事ですが、そろそろ体力と健康を維持するためにも日頃から体を動かす暮らしをせにゃならんと痛感した次第です。

 去る2026年2月27日(金)、TOMIXより「特別企画品 JR DE10-1500形ディーゼル機関車(仙台総合鉄道部・1539号機・1591号機)セット」が発売となりました。

 今回は予約をしておりませんでしたが、やはり宮城県内の貨物列車で活躍していた機関車は抑えておきたい、という事で購入してしまった次第です。

▲TOMIX 97968 DE10-1500(仙総)セットの外箱。

 今回は「特別企画品 JR DE10-1500形ディーゼル機関車(愛知・岡山機関区・1557号機・1561号機)セット」が同時発売された訳ですが、封入されている説明書は両者共通となっており、付属する車番や印刷を組み合わせることでそれぞれ異なる個体を表現しようというコンセプトとなっているようです。

 TOMIXの近年発売されたDE10を購入したことが無かった事から、私としてはそのまま1539号機・1591号機として楽しみたいと思っております。

▲紙スリーブの外箱からボール紙の内箱を取り出した様子。

 開封してみて「これまでと違うな」と思ったのが、アンテナやナンバーといったパーツ類の入った小さいビニール袋が、これまではテープ止めだったのに対してシーラーによる密封に変更されている点です。

 部品ごとに2両分まとめて入っている為、一方のクリアケースにアンテナが2両分、ナンバーが2両分といった具合で封入されておりました。

▲2024年10月6日、宮城野貨物駅「鉄道フェスティバル in 東北」にて展示された1539号機。

 2025年1月まで活躍した仙台総合鉄道部のDE10ですが、今回製品化された1539号機は新製以来青森で活躍しており、2005年にJR東日本から購入して仙台総合鉄道部に配属されました。一時期東新潟機関区でも活躍しており、2021年に仙台に戻って来るという流転の車生を送ったカマでした。

 一方の1591号機は新製配置は長町機関区で、仙台機関区(仙台総合鉄道部)へ移転後も一貫して宮城県内で活躍したカマでした。

 両機は宮城野貨物駅(宮城野貨物ターミナル)の入れ替えや、石巻線・仙石線の貨物列車牽引で活躍していましたが、後継となるDD200形が投入された事に伴い2025年1月までに全車引退となりました。

▲箱出し状態の1539・1591号機。この状態ではどうにもものたりない。

 内箱を開封し、クリアケース✕2個に分けられた製品を取り出します。ナンバーや銘板の袋は1539号機側のケースに、アンテナやホイッスルの袋は1591号機側に入っており、これまで購入した製品と異なりビニール袋の口をシーラーで閉じる方式になっておりました。

▲付属パーツ類の様子。ナンバープレートはなんと3ランナーも入っている。

 付属パーツや説明書を確認すると、同日発売の「97969 特別企画品 JR DE10-1500形ディーゼル機関車(愛知・岡山機関区・1557号機・1561号機)セット 」と共通の付属品が封入されていて、説明書も共通の内容となっておりました。

 なお、ナンバープレートは初手で説明書を読まずに切り出そうものならまず間違えます(2敗)。

 説明書も文字だけでは分かりづらいため、カラーで分かりやすいものを用意してもらえると助かるのですが・・・・。

 

 さて、既にSNS上で取り上げられている話題なのですが、この「4両」のDE10についてある事項が誤りなのではないか、という指摘があります。

 それは「97968」の1539号機のナンバーが印刷で表現され、「97969」の1557号機のナンバーがブロック式ナンバーを模したナンバープレートパーツで表現されているというものです。

 実際の1539号機は更新工事を受けた際にナンバーがブロック式に改められており、逆に実際の1557号機は更新工事を受けても切文字のナンバーのまま運用されていたので、製品では2機の仕様が「逆転」したまま設計・企画が進行してしまった、と推測出来るのです。

 私も最初は「別に良いじゃないか、ちゃんと製品として発売してくれたんだし・・・」と思いつつ本記事を執筆中、最初の写真を見つけた際にある画像を見つけてしまいました。

▲2024年10月6日 宮城野貨物駅のイベントで撮影した1539号機。ナンバーはブロック式である。

 見れば分かりますが、ステーの上にブロック式のナンバープレートが取り付けられて数cmボディから浮いています。

 これを製品化された4両の内わざわざ1539号機だけ「印刷」としている事を説明書にもしっかり記載されている事から、恐らく企画・設計の段階から1557号機と混同してしまったまま誰も気が付かなかったのではと思われます。

▲97968/97969共通の説明書に掲載された解説図。やはり1539号機だけが「印刷」となっている。

 幸いキャブの部分だけ取り外して組み替える事ができるTOMIXのDE10ならば、パーツだけ差し替える事でエラーを解消出来ますので、そのうちアナウンスが入るのではないかと思います。

 解消は時間の問題であると信じて、入線整備を進めることとします。

▲アンテナ・ナンバーの取付とカプラーをナックルカプラーに交換した1539号機・1591号機。

 我が家では基本的に機関車・貨車はKATOカプラー/ナックルカプラーに統一していますので、例に漏れずカプラーを交換します。

 今回は付属のTNカプラーが上下分離方式のJC6385(黒)とJC6386(灰)が2個づつ入っていますので、かもめナックル(黒)とEH200ナックル(灰)を挟み込めば簡単にナックル化することができました。

 スノープロウとの干渉が気になる場合は、ナックルカプラー下部の斜めになっている場所をデザインナイフなどで平たく削正すれば改善出来ます。

▲1エンド側を先頭とした様子。ステップは側面だけ白色のため、成形色では目立ちすぎる気がします。

 仙台総合鉄道部に所属するDE10の牽引する貨物列車と言えば、やはり仙台貨物ターミナルから小牛田駅を経由し石巻線・仙石線を走行して石巻港駅に至る列車が有名です。

 かつては有蓋車のワム80000・380000をずらりと従えて石巻線を2軸貨車独特のジョイント音を響かせながら走っていました。

 2006年3月のダイヤ改正をもってコキ50000系によるコンテナ輸送に切り替わったものの、一部のワムが少しづつコキに置換えられており、ダイヤ改正の前年にはワム380000が機関車次位に1両だけしか繋がれていない、という列車が運行されていたこともありました。

▲2005年11月15日撮影 石巻線を征く貨物列車。先頭に立つ1539号機は当時未更新だった。

 なお、ワム380000が運用されていた末期にあたる2005年秋の時点では1539号機、1591号機は共に未更新の状態であり塗装もオリジナルの国鉄色となっておりました。

 どちらかと言うと今回のセットはコキ50000が連なっていた時代の石巻線貨物がベストマッチとなるのでしょうが、各時代の編成にあわせて列車を組成して楽しんでみたいと思います。