平成31年4月4日~17日にかけて,石巻管内の各地域でJAいしのまき主催の麦現地検討会(追肥・防除時期)が開催されました。約15名ずつの生産者が参加し,ほ場を巡回しながら茎の中にある幼穂の長さを計測しました。計測した長さから,追肥や病害防除の適切な時期を予測し,追肥や防除の日程の検討を行いました。今頃の時期は穂の伸長が進む重要な時期であり,この時期を逃さずに追肥や防除を行うことが,高収量や高品質の麦の生産につながります。

 平成28年10月に宮城県の奨励品種に採用された「ホワイトファイバー」は「もち性大麦」の品種で,水溶性食物繊維を多く含み,血中コレステロールの正常化作用,食後血糖値上昇抑制作用,満腹感の持続作用といった効果が期待される食品として,注目されています。宮城県としても今後生産拡大をすすめていく予定で,古川農業試験場から講師を招き,栽培指導を行いました。参加した生産者からは,生育の特徴,巡回したほ場の具体的な追肥時期などについて多くの質問が出されるなど大変充実した検討会になりました。

<連絡先>  宮城県石巻農業改良普及センター  先進技術第1班   

       TEL:0225-95-7612   FAX:0225-95-2999