いただいた募金(沿岸部)で、亘理町(北部)の土壌調査をいたしました。
賛同いただいた方々に深く感謝申し上げます。
本筋から離れた議論を避けるため、採取場所の詳細は公開できませんが、
表土5 cm 植え込み
震災で波をかぶっていない、これからも人が住む地域
震災後掘り返したかも知れない土・雨どいの下などは避けた土(11月下旬採取)
セシウム134 1,270 Bq/kg
セシウム137 1,890 Bq/kg
セシウム合計 3,160 Bq/kg
㈱八進さまにて
EMFジャパン製EMF211型γ線スペクトロメータ Nalシンチレーション を用いた測定法
この数値に、原子力安全委員会の計算である×65 を用いまして、1平方メートルあたりの汚染数値(Bq)を計算してみますと、
3,160×65=205,400 Bq/㎡、となります。
この数字は、185,000Bq/㎡以上が希望移住区域とされたチェルノブイリの参考値からみれば、それを上回る数字です。
北には、岩沼市との境界に阿武隈川河口を湛えています。
南には、福島県との県境を持つ山元町と面しています。
でも、「汚染状況重点調査地域」には指定されませんでした・・・。
たくさんの方々が亡くなってしまい、親族、友人、地域でこれからへ向かっていることを考えると、本当に起こってはいけないことが起きてしまったつらさを感じざるを得ません。
そんな方々が、与えられた現状を乗り越え、今も乗り越えていらっしゃるときにものを言うことは、はっきり言っておこがましいことです。それを重々承知の上で、恐縮ながら申し上げます。
あの日以来皆ずっと気を張って今日を迎えています。
目にみえないものを考えることは、勇気も要ります。
でもどうか空間線量だけで判断しないでください。
今までの他の地域の結果からも、必ずしも空間線量の高低で判断してはいけないということがわかっています。
この数値は、子どもも大人も早急に護られなければならない数値であること。
特に子どもたちは、気をつけてあげなければならない数値です。
これからどうなるのか、どうするのがいいのか、わかりません。
でもひとつだけ言えることは、自治体や政府が今は復興もあってなかなか動けなくても、個人で自分を守る策はいろいろあることです。これは無数にあると思います。人の数だけ防御の方法があります。
ご家庭で、大切な人をこれからも大切にしていくために、今一度考えていただきたいと思います。
それは各ご家庭の、各タイミングで。
あなたの気持ちを、確かめてください。