年初、東国原知事や北川正恭前三重県知事らが結成した「せんたく」の語源にもなった言葉のひとつ「選択」。
それで、この言葉から思い出したのが経済学者ミルトン・フリードマンの著書「選択の自由」
世界を揺るがすアメリカでは、政治と学問が非常に近い位置にあり、政権にとりこまれた経済学者の持論がそのまま政策に反映されることになる。
氏は自由主義経済を擁護する代表的人物。
この著書のむすび。
「個人の自由と経済的自由というふたつの理念は、手を携えてその威力を発揮することによって、アメリカにおいてもっとも大きな実りをもたらした。これらふたつの理念は今日においても、依然として大きくわれわれとともにある。われわれは例外なしに、この二つの理念を浸透させられた。これらのふたつの理念は、われわれのあり方の基本的な構造の一部だ。
(略)
われわれは政府による過剰支配社会の危険を再認識しており、たとえよい目的でも、悪い手段によってかえってかき乱されてしまう結果になる可能性があることを理解するようになっている。また人々の自由、すなわち人々がそれぞれの価値観に従って自分自身の生活を左右できる自由に依存することが、偉大な社会の潜在力を十分に引き出していくためのもっとも確実な方法であることに気がつき始めている。
(略)
何十年も前にも書いた書物であるにもかかわらず、社会の中の奥深くまでこうした考えが浸透しているんだなと感じた。
グリーンスパンの議会証言での発言で政策の失敗に言及している中で、やはり自由主義の考え方が浸透している社会としては当然の判断だったのかと思う。