今日は生理不順の検査をしてもらいに婦人科を受診してきました。

(死産後の生理についてはこちら

 

 

ぴよちゃんを産んだ病院に足を運ぶのはかなり緊張しました。

自分がどんな精神状態になってしまうのか不安だったんです。

 

本音を言うと別の病院にかかりたかった。

しかし婦人科をみてくれる病院はとても遠く、島からだと片道3時間以上かかるんです。

ただでさえ外出することと乗り物に乗ることが怖いのに、船とバスを何本も乗り継いで遠い場所に行くのは、今の私には難しそうでした。

 

それに今の病院のカルテには妊娠経過や死産についての情報が記載されているわけですよね。

素人判断ですが、おそらく病院は替えない方がいいのだろうと考え、ぴよちゃんを産んだ病院に決めました。

 

1人で検査に向かおうとする私を心配して夫がついてきてくれました。

仕事が忙しい時期なのにわざわざ休んで付き添ってくれてありがたいやら申し訳ないやら…。

気遣ってくれることは本当にうれしいし感謝しなければいけないのですが、そのぶん義両親に仕事の負担がかかってしまうと思うと、罪悪感が勝ってしまいます。

 

何度も「すみません」と言ってしまう私に、義母は「気にしないで行っといで。帰りにごはんでも食べてきなさい、たまには2人でゆっくりしてきな」とまで言ってくれました。

本当にいい家族に恵まれました。

 

 

朝、早めの時間に家を出、病院についたのはお昼近くでした。

大きくて無機質な感じのする建物を見るだけで動悸が激しくなりました。

ぴよちゃんを産んだ時のことを否が応でも思い出してしまうんです。

 

息が荒くなって不安感に襲われ、軽めのパニック発作のような症状が出てしまいました。

夫に手をつないでもらって深呼吸をすると少しましになりました。


正面玄関からぐるっと裏手に回って関係者出口から病院に入りました。

インターホンで名前を告げると婦人科の看護師さんが出てきてくれ、休憩所のようなスペースで問診票を記入し、すぐ診察室に入れてもらいました(夫は休憩所で待機)。

おかげで妊婦さんや赤ちゃんを見かけることなく先生とお話できました。

たぶん、待合室で妊婦さんに囲まれて待っていたら、本格的なパニックを起こしていたと思います。

裏口から入れるよう手配してくれた助産師さんの気遣いに感謝です。
 
 
担当医師はおじいちゃんという感じの優しい印象の人でした。
挨拶をしてすぐに「お産、大変だったでしょう。体は大丈夫?」と労わってくれたのが嬉しかったです。
 
生理不順についての検査はざっくり分けて
・問診
・触診
・エコー
・採血
でした。
 
・問診
初潮の時期、妊娠前の生理周期、経血の状態や量、生理不順の状態、なにか病気をしているか、薬は飲んでいるかなどを聞かれました。
今までに妊娠は何回しているか、出産経験は?など妊娠出産についても聞かれました。
それはカルテに載っているんじゃ…と思いましたが、確認のためもあるのかもしれないです。
 
・触診
内診台に乗って触診。
カーテンがかかっていたので見えませんでしたが、器具ではなく指を入れられたと思います。
指を入れたままお腹をグリグリ押されました。
そんなに痛くはなかったです。
 
・エコー
触診の後、エコーを入れて子宮の中や卵巣の状態をチェックされました。
モニターは私の角度からは見えないようになっていました。
かなりじっくり見ていたので、何か悪いところがあるのかな…?と不安になりました。
 
・採血
内診台を下りて別室で採血。
血を3本抜かれました。
ホルモンや〇〇(失念)を調べるためだと言われました。
 
 
すべて終わったところで再び診察室へ。
先生のお話を聞きました。
 
「見たとこ子宮はきれいになってるし卵巣も腫れてないね。
採血の検査結果が出るまで断定できないけど、問題ないと思う。
ただお産の後でホルモンバランスが崩れてるだけだろうね。
あと半年もすれば周期は安定するはず。
安心してね。子作りも再開してかまわないよ」
 
だそうです。
 
血液検査の結果が出るのは2週間後。
「それまで断定できないけど」という前置きつきですが、これといった問題はなさそうでした。
とてもホッとしました。
 
 
「何か聞きたいことはある?」と聞かれたので、こちらからも質問をしました。
 
「1回目の妊娠は流産して2回目の妊娠は死産になってしまいました。
もし次に妊娠できたとしても、またダメになってしまうんじゃないかと不安です」
 
これにおじいちゃん先生は、
「あなたのカルテ見たけどね、妊娠中の経過にはなんの問題もないのよ。
たまたま流産と死産が続いちゃっただけじゃないかな。
今、不育症ってのが増えてるんだけど、これには当てはまらないと思う。
どうしても心配ならそういう検査ができる病院もあるけどね。
本当にたまたまだったと思う。
次こそ大丈夫だと僕は思うよ。
僕もうトシだから、お産をみる体力もなくなっちゃって、婦人科だけやってるんだけど…。
何年か前までは産科の方でばりばりお産もやってたのね。
いっぱい妊婦さん見てきた長年の勘だけど、あなたは大丈夫。
次はきっと元気な赤ちゃん抱けるから」
と答えられました。
 
えっ、勘の話?と思いつつ、なんだか力強くてあたたかくて、胸に響く言葉でした。
 
 
死産後に産科の先生からも得られた「たまたま流産と死産が続いただけ」という回答。
あの時はどうしても信じ切れなくて、ずっとモヤモヤした気持ちを抱えていました。
 
そうは言われてもやっぱり不安が残る。
不育症専門の病院で検査をした方がいいんじゃないか。
私の体はどこかおかしいんじゃないか。
妊娠や出産することに向いていないんじゃないか。
また妊娠できてもダメになってしまうんじゃないか。
もしかしたら妊娠というスタートラインにすら立てなくなるんじゃないか。
不育症専門の病院に電話してみようか。
都会に行けば検査は受けられるけど、悪いところが見つかるのも怖い…。
 
そんな漠然とした不安感に苛まれていました。
常に心が黒くて濃い靄に包まれている感覚が続いていました。
その靄がサーッと晴れていくような感じがしたんです。
 
おじいちゃん先生は「勘だけど」と言ったけど、それは長年の経験で培われた勘です。

きっと私の人生より長い時間を産科の医師として過ごしてきたのだから信用に値するはず。

 
なんだかすごく心強い言葉をもらいました。

それに妊活再開OKの判断が下ったのもうれしかった。

死産後、久々に晴れ晴れとした気持ちになりました。
行くまでは緊張したけど、思い切って受診してよかったです。
 
 
そんなわけで、生理不順の診察内容は上記のとおりでした。
2週間したら血液検査の結果について説明を受けに行きます。
 
まだまだポジティブになりきれない毎日ですが、今日は本当に外に出てよかった。
問題なさそうだと伝えると夫も安心したようです。
お祝いではないですが、お昼はちょっと奮発して、素敵なレストランでランチをしました。
久しぶりに気分の明るい1日でした。
 
受診しておけば安心できるとアドバイスをくださった天使ママの皆さん、どうもありがとうございました。
血液検査の結果はまた別の記事に書きますね。