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1982年4月21日、日本の音楽シーンにシンセサイザーを駆使したデジタルミュージック。
バンドではない、ユニットという概念。
当時のヒットチャートに斬新さを持ち込んだTM NETWORK。
作りこまれた楽曲、ビジュアルイメージ、そしてメンバーのキャラクター。
3人は未来を先取りするかのように、次々と新たな試みをしかける。
2024年、現在の音楽シーンで常識や定番になっていることの多くは、TMがデビュー以来繰り返してきた実験の成果と言っても過言では無い。
だから、人はTMをこう呼ぶ。
「電子じかけの予言者たち」と。
ツアーは2022年から始めていた。
小室さん「今回 “ヨンマル”と決めたのは、ここのところ、日本のエンターテインメントが世界に届くようになってきて、ヨンマルって日本人しか言わないんだろうなというのがあった」
小室さん 「“TM” って、本当の名前はいろいろ意味があるんですけど、“タイムマシーン” という意味もある。タイムマシーンは40年経ってみないと検証もできない。わからないこともたくさんあったので、あっそうだったね、ああだったねで、3人雑談がすごいですね」
♪Get Wild (Continual)
Q「3人は『Get Wild』を作った時何か未来を見ていましたか?」
小室さん「まだヒットが出ていなかったので、この曲に賭けていた。何が何でも売れないと・・・」
宇都宮さん「当時、僕がプロモーション担当でしたけど、手ごたえはありました」
木根さん「『シティハンター』のエンディングがハマっていた」
小室さん「プロデューザーという人がたくさんいたんですけど、全部いうことは聞いた」
メッセージ:国分功一郎・東京大学大学院総合文化研究科教授
「当時中学生だった頃、『Self Control』の中で “走り抜けていくボニー&クライド” って何? インターネットで調べることなどできなかった当時。人から聞いて、映画らしいとか、実在の銀行強盗らしいとか・・・。ポップミュージックの中でぐんぐん聴く人たちを引っ張っていくっていうあの姿勢は心ひかれたし、そこから知って、いろいろ勉強につながっていったことはたくさんあります。TMにいろんな影響受けたり、大切な気持ちを教わったりした人たちが世の中にたくさんいます、僕もその一人です」
宇都宮さん「4人目のTMとも言われた作詞家の小室みつ子さんがいろいろ引っ張ってくれたよね」
小室さん「映画のタイトルとか、いろいろなヒントが隠されているので、全部関連しているんですけど、その曲のテーマに。うまくミックスしてくれるのが上手でした。“教科書は何も教えてくれない” って、言い切ってますから。刺さっていたと思うんですよね。当時の子どもたちは」
宇都宮さんがセレクトした曲:Come On Let's Dance
宇都宮さん「NYでミックスして日本で聴いた時に衝撃を受けました。かっこいいサウンドだった。プロモーションビデオ撮った時が3月の初頭で寒かった」
木根さん「外国人とダンスしているチョイ役で、たばこをもらう役だった。
たばこをもらっておじぎしたら “カット”って、なっちゃった。“おじぎしないで。カッコ悪いから”って注意されました」
Q 宇都宮さんが時を経て声を維持しているのは?
宇都宮さん「考えられるとしたら、自分のルーティーンを、普段とライブと同じにしてみたら、本番も楽になった。ゆっくり3時間前に起きて、風呂の中で徐々に声出して、夕方楽になって来て本番を迎えられる」
小室さん「歌ありき、歌無しでは成りたたないんで。ボーカルで1トラックだけなこともあるけど、この1トラックが何十倍も大事。これがないと曲にならない」
メッセージ:満島ひかり
「トリビュートアルバムで担当した『ELECRIC PROHE』は自分にぴったりの曲。めちゃくちゃ最高なレコーディングを過ごせました」
♪Come On Eevrybody(1988年 紅白歌合戦)
小室さん「リプロダクション、リニューアルという言葉。常に古い曲でもリニューアルして、音もアップデートしていった。コード進行とかも、メロディーだけ残して、メジャーを一気にマイナーにしてしまったりとかの実験。
2023年に『WE LOVE THE EATH』明るい曲だったけど、アレンジをマイナーにしました。作った時のまんまでやろうよっていう感覚はない」
木根さんセレクトした曲『GIRLFRIEND』
宮沢りえさんのデビュー映画の中で流れるっていうから、プレッシャーかかってしまって、できるまでに10時間かかっちゃいました」
Q 小室さんからのお願いで、木根さんができなかったことはありますか
木根さん「サックスを弾くことは出来なかった」
小室さん「大道芸人の乗るような竹馬もこなせて、余力があるなって思っていた」
木根さん「“ダメモト” って言葉が好きなんです。小説のオファーにも“一応挑戦してみるよ”」
メッセージ:坂本美雨
「TMの音楽が10代の私を救ってくれました。親が有名な人たちなので、ちょっと生きづらいなと思ってました。音楽の中で本当に自由になっていました。いつもFANKSを驚かせて、新しい景色を見せてくれたんだな」
小室さんセレクトした曲『I am』2012年リリース
小室さん「30周年に向けてのキックオフの意味合いで作った曲。世界・地球が未来が明るいだけじゃなく、すこしずつ大丈夫かな、と思ってきた時に日本では東日本大震災があって、だから前向いたらいいのか、振り返ったらいいのか立ちどまって、でも何をもっても“ヒューマン”、広い意味であらゆる人に向けての応援ソング、作詞家としては好きな曲です。でも正直もっと売れるかな、と思っていた(笑)」
♪I am
Q TMが残してきたものって、何でしょう
小室さん「新しいテクノロジーを使って音楽をやるっていうのは、40年間やってきたんですけど、その中にデスクトップミュージックとか、ボカロとかに引き継いでいって、若い世代に30代・40代、今の子たちとかまで僕たちが新しい機械とかいろいろ技術を使うことによってそれをまねしてまねして、まねしてっていう、伝承みたいなものはあるのかなと思うんです。
サウンドがテクノジーとともにつながっていく」
ファンからのメッセージ「1987年発売『Self Control』のMVの中で、子どもたちが持っていたあのガジェットにそっくり。タブレットが普及するのは、曲の発表から25年後。さらに子どもたちが授業で当たり前のようにタブレットを使うのは35年後の世界です。また『Self Control』MVの世界観自体が “わたしを離さないで”や “約束のネバーランド” の先駆けのように感じます。
閉鎖された空間で暮らす白い服を着せられ、頬に管理番号を書かれた無表情な子どもたち。どう考えても、21世紀の世界が見えていたとしか思えない、予言めいた傑作MVです。さすがTM」
「タイで日本のシティポップが人気」の記事はこちら(2022年2月4日)
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http://ameblo.jp/miyacar/entry-12724766008.html
では、明日。