A先輩、M先輩とミーティングの帰りに
先輩たちが常連としているバーに連れて行ってもらえることになった。
心を躍らせながら扉を開けると、そこは居心地が良さそうな大人の空間。
店は私たち3人だけだったので、さらに静かな雰囲気を醸し出していた。
店を仕切るマスターも、蝶ネクタイをつけた落ち着いた老紳士。
もう50年以上も営業を続けているそうだ。
BGMはNHKのラジオ。
オペラだったり、プレスリーだったり、マスターが録音したものを流しているみたい。
壁には53年も活躍してくれている鳩時計が、いまだ現役で時を刻んでいた。
童謡『大きな古時計』原曲の歌詞は「50年」、日本では「100年動いている」として親しまれている。
普段は食べ物は出さない店なのに、ミックスナッツを用意してくれた。
マスターの技を見に、若手バーテンダーが店に訪れるという。
バーテンダーは、ジンフィズ、マティーニが作れるようになって一人前らしい。
A先輩はジンフィズ
M先輩はギムレット
A先輩は、店の名物のカクテルを最後に頼むそうだ。
「ブランデー・ニコラシカ」
ブランデーが入り、レモンのスライスがグラスに蓋をするようにかぶせられた。
レモンの上には山盛りの砂糖。
レモンをかじってから、ブランデーの一気飲み。
口の中で、酸っぱいレモンと甘い砂糖とブランデーが混ざり合い、すっきりとした味わいになるそう。
A先輩に続いて、M先輩も頼んだ。
のどに火がついたようになったそうだ。
先輩方のリアクションを見て、楽しんだり、心配したり。
このお酒、決して悪酔いしないらしい。
前回の「ゆう・ネイ子の外食店めぐり」の記事はこちら(2022年11月11日)
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では、明日。