あれはもう、35年ちかく前のことになるのだろうか。

 

関西の芸人さんは、関西で売れても東京に行ってもう一回売れないと全国区になれない。

ドリフややすきよなど、昭和50年代に起こったお笑いブーム、その後、さんま、紳助、ビートたけしなどを輩出したお笑い界。

 

それからしばらくして、ダウンタウンが登場した。

 

関西ではもう売れっ子だったけれど、ネット社会ではなかったから、当時はそんなこと知らなかったけれど、ちょうど、見ていたのだ、ダウンタウンが初めて全国区のテレビ番組に出て、漫才を披露したのを。

 

衝撃だったね。

 

松本から目が離せなかった。「この人、天才だ!!」と思ったのを今でも覚えている。

後々わかったことだけど、やはりというか、ネタは松本が作っていたし、話し方、間の取り方とか、独特で、今までにないスタイル。

 

それからあっという間に売れっ子になって、やんちゃな浜田をクールに見下げるような松本。なにもかもが、今までと違った。

 

「ガキの使い」のふたりのトークが面白くて、わたしがテレビで見てると、近くにいた笑いに興味のない今は亡きわたしの母親もげらげら笑って、死ぬほど笑って、腹筋が痛い、そんな時代もあった。

 

年末は、紅白よりガキの使いの笑ってはいけないのほうを家族で観て、げらげら笑ってたし、笑ってはいけないが局長が変わって突然やらなくなったときも悲しかった。

 

紅白か笑ってはいけないかで、視聴率を二分していたのに。

 

今回の事件の告発、十分な証拠はまだ出てきてないけども、松本に不利だし、昭和の芸能界で許されたことが、もう今は通じない世の中になってきているのも確か。

 

松本が仮に裁判で勝ったとしても、芸能界にポジションは残っているか疑問だ。

あの、天才松本人志も、もう60歳なのだ。

お笑い界のブームは、いつも、若い世代がつくる。

 

でもなあ、松本を超える、あるいは並ぶような天才がいないのも確か。いまのところ。

 

まあ、松本が嫌いな人は、それみたことかと喜んでいるし(オリラジの中田とか。中田は自分が一番じゃないと気が済まないタイプだから、お笑い界の頂点にいる松本は目の上のたんこぶ)、これが二元の世界なんだよなあとつくづく思いしらされるくらい、ファンとアンチでは反応が違う。

 

わたしもベッキーが嫌いだったから、川谷のことでベッキーの悪行がほいほい出てきたときは、「そうだろう、そうだろう」と思ったもんね~。

 

 

そういうもんなんだよね、と思いつつ、松本が過去出た番組まで見れなくなったらいやだなあ。。。せめて笑ってはいけないは残しておいてくださいと願う。

 

 

さよならは言いたくないよ。

でも、たぶんさよならなんだね。

歳には勝てないから、いつか松本がいなくなる日がくると思ってた。

でも、こんな突然、ちょっとつらい。

告発がホントだったらもっとつらい。

 

松本はああ見えても、めっちゃ子煩悩で、自分の娘が生まれたときに、頭にちゅうちゅうキスしまくって、ハゲさせたぐらい、娘が大事なん。

 

その娘さん、それに奥さんがどうしてるか、どんな気持ちでいるかと思うと、気が重いよ。

 

やるせないなあ。。。