水没船外機の整備をしています。
どう見ても修理不可能でしょ!!って思われるエンジンも
分解中に中から水は出て来るわ、
腐食は凄いし、ベアリング7個は完全にロックしていました。
ピストンを抜いたシリンダーも錆が酷く、当然このままでは使えません。

純正部品の供給と分解さえ出来れば完全に復活させる事が出来ます。



不幸中の幸いと云えば、エンジン始動中の水没事故では無かった事ですね。
分解途中、何本のボルトが折れるか?
5本以上折れる様であれば、修理を断念しようと考えていましたが、
奇跡的に全ての分解は完了出来ました。
それでもその後の洗浄は大変でしたけどね(;^_^A
分解後、使える部品と再使用不可となる振り分け作業。
再使用する物は徹底的な洗浄作業を敢行します。
今後の修理メニューとして、
0.5mmオーバーサイズピストン&リング交換。
シリンダーボーリング&ホーニング。
クランク分解、ベアリング全交換。
クランクバランス取り。
各部バリ取り。
重量合わせ作業。
ポート加工。
WPC加工。
この作業で新品以上の品質まで改善されます。
オーナーは長崎県の方で死ぬまで使うという覚悟の持ち主。
雅工房として出し惜しみ無い技術を駆使して仕上げて参ります!!
なんとなく、個人的に「使い倒してくれる」って人間が好きなので
そう云った方には余計な感情が入りますよね。
純正品の品質を超える・・・
難しい事のようですが、当たり前の工程を当たり前にやる!!
摺動ロス、バランスを取るというのはそうゆう事なんです。
オーナーはたまたま安く手に入れたって事ですが、
水没から1ヶ月は放置していた感じがします・・・
水没エンジンもすぐに処置すれば分解することなく復活出来るんですけどね‥
水没後の処置法
4ストの場合。(航行中、エンジンが始動してた場合、O/H必須です)
①キャブレタードレンを開け、水が混入したガソリンを抜く。
②エンジンオイルを抜いてガソリンを並々入れる。オイルキャップは外して置く事!
③点火プラグを抜いて20回くらいクランキングする。
(ランヤードは通電しない様に外す事)
④ガソリンを抜いて、①②工程を2回くらい繰り返す。
⑤ガソリンを抜き、エンジンオイルを規定量入れ30分位アイドリングする。
⑥オイルを抜いて、再度規定量を入れ始動する。
2ストの場合。(航行中、エンジンが始動してた場合、O/H必須です)
①キャブレタードレンを開け、水が混入したガソリンを抜く。
②プラグを外したまま内部の水を抜く為、20回位クランキング。
(可能ならプラグ孔を下に向けクランキングしながら混入した水を抜く)
③ランヤードを外しプラグ口からガソリンを入れる(混合油)
④入れたガソリンが出なくなるまでクランキングする。
⑤プラグを付け、通常通始動を試みる。
⑥エンジン始動したら20分位アイドリングする。
以上の作業を行うだけで内部の錆、腐食を80%防げる筈です。