どこにあるかもわからなくなっていた
そんな
忘れかけていたボタンを
ふいに押されてしまったみたいに
急にスイッチが入ってしまった
何もかも信じられなくなった
疑心暗鬼になって
苦しくて
眠れなくて
1分が果てしなく長く感じる
そんな夜は久しぶりだった
もう私は無理かもしれない
私が無理だと言ったら
引き止められることもなく
受け入れられてしまうとわかっている
だから
無理だとは口にするのが怖くて
頑張ってきたけれど
でもラクになりたくて
もう何も考えずに
全部捨ててしまおうかな、と
心が折れかけた時に
真っ暗の空の下で
真っ黒な心の中で
もう私のことなんて
出会ったことすら
なかったみたいに消されている
彼のブログを
心が痛くなるとわかっていたのに
傷つくだけだとわかっていたのに
絶望すればラクになれるかもしれないと
1番上にある記事を読んでみた
そこに広がっていたのは
私がいつも寂しく思っていた
私だけを排除した世界だった
わかっていたけれど
だから涙も出なかったけれど
その記事の1番最後に載っていたのは
私と遊んだ時の写真で
それが私であることは
私にしかわからなくて
それは紛れもなく
私だけが排除されていた証でもあるのに
その世界の中に
入れては貰えなくても
その世界の片隅で
ふたりで過ごした日々は
ちゃんと幸せだったことを
はっきりと思い出した
そしたら
一気に想いが溢れてきて
一緒に涙も溢れて
一度泣き出してしまったら
壊れてしまったみたいに
涙が止まらなくなった
その記事の中に
彼の世界の中に
場違いな私との写真を載せる必要は
少しもなかったのに
そこに私との写真を載せてくれたのは
きっと私を傷つけないためだった
悲しくても
寂しくても
辛くても傷ついても
泣かなかったのに
笑い合ってた
くだらなくて特別でもない
優しい時間を思い出したら
簡単に涙が零れた
嫌なことばかり気にすると
視野も心も極端に狭くなって
嬉しかったことや
優しくしてもらったことは
なかったみたいに
忘れてしまい
勝手に絶望色に染まってしまう
染めてしまっているのは
彼ではなく
私なのに
彼が広げてくれている色は
いつも優しい色なのに
私は彼のブログに
2度救われた
2度とも眠れない苦しい夜だった
折れても直して
壊れても壊しても
一からまた積み上げて
傷は治療して
ボロボロになっても
ひとりでも
宝物たちを守れたらいいな
私は彼の笑い声が
1番好きだから
~ androp「Home」~
