雲隠れ…

※ 月が雲に隠れる事
 隠れ先がわからないように
 逃げる事
 高貴な人がお隠れになる事
 (雲隠)源氏物語の巻名
 本文は無く主人公、光源氏の死を
 象徴している……



BUCK-TICKの曲

「MOONLIGHT  ESCAPE」を聴き

真っ先に思い浮かんだ言葉が

雲隠れだった。


また雲隠れの流れで

思い浮かぶのは源氏物語。

光源氏が最愛の紫の上に先立たれ

仏門に入ろうとする

「幻」の巻

その次にある

「雲隠」

しかし空白の物語

果たして物語りは存在したのか

しなかったのか?

無かったと言うのが通説の様だが

無い事により一層

光源氏がお隠れになった事を

暗示しているような

とても印象に残る終わり方で

これ以降は光源氏の登場は無く

次の世代の物語りが始まる。



前置きが長くなったが

「MOONLIGHT  ESCAPE」

歌詞が切なくてたまらない。

聴くとどうしても今は涙してしまう。

悲しみの無い世界へって

何処なんだろ…

永遠にESCAPEって…




この数日綺麗な星空とお月様を

見る事が出来た。


昨日も空を見上げていたら

墨色の雲の中に

雲隠れしてしまった月…

少しもの悲しくなりかけたとき

何処からとも無く漂う

金木犀の清香のおかげで

穏やかな気持ちになれた。

10月

季節はもうすっかり秋…

もう少しだ

もう少しで

新しい試みが待っている。