空全体を厚く覆った雲が
夕暮れを少し早めている
逢魔が時
「昼」は終われ西の空に生息場所を移している
うっそうとした森の中で生まれ
森の外に漏れ出した闇が
低く流れるように辺りに広がっていく
草陰を見つけては
闇だまりを作り
闇だまりが重なるように増えて夜が来る
そんな時刻
闇の中では魔物が息をひそめている
真の闇の訪れを待っている
闇の中では奴らの天下だ
ふと暗闇の中で
何かが足を撫でてすぎることがある
それはきっと闇に棲む住人だろう
振り返ってはいけない
魂を奪われ
帰れなくなってしまう
だて~~
ぶっちーかわいいから
帰れなくなるよ