去年の春のこと。
 
私たちはお気に入りの、とある海釣り施設へモジモジ君を連れて行きました。
海にせり出した沖桟橋にシートを敷いて、行き交う貨物船を横目に、
ゆったり海を眺めながらの釣りは格別です。
 
モジモジ君、初の釣り体験。
かねてから釣りに興味津々だったようで、
釣り具を抱えて、本当に楽しそう。
子ども用のライフジャケットを借りて、準備を整えました。

まずは竿にリールを付けて、それから仕掛けも付けなくちゃね。
竿の持ち方や、糸の下ろし方などを教えて、いよいよ初入水。
仕掛けをそっと海へ落とし入れていきます。

でも、手摺がない桟橋に、釣り竿一丁持って立つモジモジ君。
妻はハラハラ、ドキドキ。
モジモジ君が端に近づくたびに、
「もっと下がって! 下を覗き込まないで!」
妻の怒号が響きます。

ああ・・・・・危なっかしい。
妻は思います。

自分で連れて来てあげようと提案したことだけれど、こんなにハラハラするとは思わなかった。
絶対自分の頭の大き さや、平衡感覚、考えてないで乗り出してるよね~~~~。
妻には、モジモジ君のすることなすことが、全て危険信号に見えていました。
 
そんな妻の心配をよそに、モジモジ君、無事に初釣りで、
シコイワシ(小魚)をたくさんゲットしました(合計200匹くらい?)。
 
初めて釣れた時は、本当にうれしそうで・・・・・。
ひとつの仕掛けに数本の針があるサビキ仕掛けの為、
一度に数匹、シコイワシが釣れます。
 
ぴょんぴょん跳ねるシコイワシを手際よく掴んで、バケツにつっこみます。
さすがやってみたいって自分で言ってただけあるね!
かっこいいね!
・・・・・・・・・なんて妄想していましたが、現実はキビしく。
 
「うわ~~~っ。取って、取って。 早く取らないと逃げちゃうよお~~~(泣)」
 
どうも魚の手掴み、ビビってます。
いやいや、自分で取りなよ。 意味ないじゃん (-_-メ)
 
思えば、あの頃は、魚も触れずビクビク。
お祭り(他の人の釣り糸と自分の釣り糸がひっかかる)になれば、
相手まかせでぼ~っと見てる。
リールを巻くのが下手で自分で糸を絡ましてしまえば、
「ねえ~。これ、取って~」の辛抱ナシ。
 
「初めしか助けないからね。 釣りは自分で全部できなきゃ、ダメなのよ!」(; ・`д・´)
 
こんがらがった釣り糸を解く妻を尻目に、夫のところにフラフラ移動。
逃げたな! この人、ダメかも!
何だか、釣り人(?)としての行く末が心配な妻でした・・・・・・・。
 
 
でも。
大丈夫でした。
 
それから何度か釣りへ行って経験を重ねるごとに、自分できちんと魚を掴めるようになり、
辛抱強く、糸の絡みも取れるようになりました。
きっとそれは、「頑張って絡んだ糸を外さないと予備の仕掛けはもう買わない」という
妻の脅し的教育方針の賜物だったのでしょう。
こうしてひとつずつ、モジモジ君の進歩が見られるのは、楽しいのです。
 
・・・・・・・と、モジモジ君の成長をこうしてブログに書こうとした矢先、
また海釣りに行ったところ、なぜか飛び跳ねる魚にビクビク、手が出せません。
 
えっ? また魚、掴めなくなってる??? ( ゚Д゚)
 
ちょっと~~~。
最近はちゃんと掴めてたじゃん!
何でまた、後退しちゃうの~~~?
 
あまりのビビリに、がっくり妻・・・・・ (>_<)
モジモジ君の進歩は、なかなか一筋縄ではいきません。
 
 
 

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