私は、アーティスト に多い

#解離性障害 #DID

という病気を専門に研究しています。

カウンセリングにいらっしゃるクライエントさん達は、薬の副作用に苦しんでいますが、解離は薬では治りません。

過酷な環境で育ったため、心が分裂して複数の人格が生まれる防衛本能だから。

人格交代のとき頭痛がでるけど心配しなくて大丈夫。

完治はしないけど人格同士が仲良くなれば苦しみを減らすことは出来ます。

医学的には、3歳くらいでなる障害と言われます。

その頃に両親が包丁振り回してケンカしていた、暴力暴言や性的虐待などを受けた場合。

その辛い記憶を忘れたもう1人の自分を無意識に生み出すことで、家族と仲良く過ごす事が出来ます。

他人を責めるライオン脳の家族に囲まれて育つと、自分を責めるシマウマ脳の子どもは、「ダメな自分が生まれたから親が怒ってるんだ。自分が死ねば親を助けられるかもしれない…死にたい」と考えます。

そして、自殺をしないために無意識の防衛本能が働き、家族対応できる強い偽ライオン人格を後から作り出して、本来のシマウマ人格の自分は逃げてしまいます。

ライオン人格さんは家族に虐待された記憶はもっていません。ライオン人格さんと、シマウマ人格さんは、記憶が繋がっていません。(自分の体から心だけ抜け出して別人格の行動を空から見ている状態は、離人症とも呼ばれます)

家族の前に出るのは家族対応のライオン人格さんなので、家族も我が子に複数の人格がいると気づかない事もあります。

気づいたとしても「演技でしょ!嘘つくな!」と怒られる場合が多いです。

複数の人格がいても、自分ですべて把握して使い分けて演技している訳じゃないんですね。

ストレスを受けると脳がシャットダウンするため眠くなって…起きたら自分の中の知らない誰かがとんでもない事をやらかしてた。

人格同士の記憶が繋がっていないのは、すごい恐怖だと思います。

自分が解離性障害だと、自覚がない人も多いです。

単なる記憶喪失かな?と思ってしまうようです。

この障害の一番辛いところは、家族も友達も医者も助けてくれないこと。

「コロコロ気が変わって約束を忘れるワガママなやつ」「優しいと思って仲良くしたら攻撃された」

と、周りの人は誤解するので、学校で虐められて余計に症状が悪化してしまいます。

ほとんどの病院では、この障害の知識がある医者がいないので治療してもらえません。(医者でさえ「多重人格なんてドラマや映画の中の話でしょ?」と言う人もいます)

#統合失調症 #境界性パーソナリティ障害 と間違えて診断されるケースが多いです。

自傷行為や辛さを訴えれば、とりあえず #鬱 に効くデパスと睡眠薬を処方されますが、根本解決にはなりません。

解離専門病院でも適切な治療が難しいのは、医者の前に出られるのは社会対応人格で、本当に病んでいる人格は出られないからです。

A人格は、ADHD 
B人格は、ASD
C人格は、明るく元気
D人格は、学習障害がある
E人格は、人並み以上に勉強できる
F人格は、対人恐怖症で引きこもり
G人格は、社交的でスポーツマン

…と人格によって症状が全く違うのです。

診察時間は短いですから、医者は、全員の話を聞いている時間はありません。

だから、カウンセラーはまず、ぜんぶで何人の人格がいるのか?それぞれの年齢や性別、何がきっかけで生まれたのか?どんなトラウマを抱えているのか?

人格ひとりひとりと話をしていきます。
(普通は10人くらいいますね)

1人1時間としても、全員の話を聞くだけで10時間はかかる大変な作業になります。

でも、カウンセラーが、一度でも傷つけるような発言をすれば、信頼関係が崩れてもう心の中に住む人格達は出てこなくなりますので、出てきて本音を話してくれるのは大変ありがたいことなのです。

カウンセラーは把握したメンバー達の気持ちを、表に出ている人に伝える翻訳家のような役割を果たします。

(表の意識に出ている人格さんは、中の無意識の人格さん達と会話することは出来ないので)

苦しみを和らげる3つの方法は…

1️⃣解離する原因となった家族と離れる
(同居していれば人格は増え続ける)

2️⃣人格同士が話し合って役割を決め協力し合う(SNSやカウンセラーを通して会話)

3️⃣人格全員を受け入れて理解してくれるパートナーを見つける(安全基地)

しかし…

治療が進んで幸せになってくると、ライオン人格がシマウマ人格を虐めて邪魔する現象が起こります。(外から見れば自傷行為ですね)

幸せになると怒る必要がないので、ライオンさんは自分が消える恐怖が出てくるからです。


ライオン人格は「怒る性格」
シマウマ人格は「優しい性格」
と感情が分かれていて、役割が決まっているのです。

でも一度生まれた人格は眠る事はあっても死なないので安心してください。

幸せになったら自分が消えるのが怖い人格さんは、役割を変えれば眠らずに生き延びる事ができます。

不幸なときは怒りで攻撃する役割だったけど、その強いエネルギーを社会に役立つ仕事をするために使うのです。

ライオンさんから、シマウマさんには、なれません。

悪いライオンさんから、良いライオンさんには、なれます。

✴︎✴︎✴︎

多重人格というと、他人事に聞こえるかもしれませんが…じつは「解離」は日常的に誰にでも起こっています。

心理学 では「頭の自分」と「心の自分」を分けて、どんな人にも少なくとも2人の自分がいると考えます。

頭の自分は他者の考えを取り込んで、心の自分にダメ出しをする役割があるんですね。

頭の自分は、心の自分が表に出てくるのが怖いのです。

せっかく頭で他者(家族や職場)の考えと同化して上手く仮面をかぶっているのに…

心の本音が出てきたら、自分のやってきた努力が全て無駄になり自分は必要なくなってしまう!

と、頭の自分は考えます。

他者に認められる努力をする頭の自分。

好きなように自由に生きたい心の自分。

障害がなくても、すべての悩みや体調不良の原因は、頭と心の葛藤からきています。

「自分を責めて反省してしまう」
「他人に強く言われると気が変わってしまう」
「自分で決められなくて優柔不断」
「他人を傷つけるより優しい自分でいたい」

タイプの人は解離傾向が強いのです。

私もそうです…笑

記憶が繋がっているので障害ではありませんが、私の中にも色々な自分がいます。

日常生活では生き辛い反面、色々な表現力があり、多方面で幅広く活躍できる可能性があります。

一流のアーティスト、画家、小説家、俳優に解離するタイプの人が多いのは、解離は上手く使えば素晴らしい武器になる才能ということです。

(本来は人前にでたくない内向的な性格なので、逆にその反動で誰よりも目立って表現したいパワーが生まれる)

みなさま、自分の持って生まれた気質をプラスに変換していきましょう〜!