心理学では「頭の考え」と「心の答え」は違うと言われている。
頭(意識)は、世間の常識や他人から入れられた価値観。
心(無意識)は、自分自身の本音。
カウンセリングをパソコンに例えるとこんな感じだ。
①頭のフォルダに入っている「他人から入れられた思い込みや罪悪感」をゴミ箱に捨てる。
②頭フォルダ内には「本音」が入っていないので、心フォルダから処方箋(本当の自分)を見つける。
③それをコピーして頭フォルダにペースト
④心と頭でデータ容量サイズが違うので、頭用に圧縮して書き出し。
(心=無意識には、頭=意識の約9倍のデータが入る)
⑤トラウマのアップデート完了。
たいていの人間は、心フォルダにロックを掛けて外に出る。
だから、カウンセラーは心にアクセスするために、クライエントさんの暗証番号を教えてもらうところから始める。
教えてもらうために必要な心理技法は2つ。
①ラポール(信頼関係)
②自己開示
自己開示とは…
相手(クライエントさん)の本音を聴く前に、まず自分(カウンセラー)が先に本音を言う技術のこと。
こちらが頭の偏見で接していたら、心を開いてもらえなくなるから。
私はハープと毎日8時間20年向き合ってきて、外界と接していなかったから警戒心も偏見も必要なかった。
ハープの前では、いつだって本音でありのままの自分をさらけ出していたけど…
ハープはそんな私を一度もバカにした事はなく、喜んで美しい音色を奏でてくれた。
けれど、心フォルダに鍵をかけずに他人と接したら「無神経」「社会不適合者」「非常識」「嘘も方便だよ」と責められるようになった。
ハープと接するときは、本音。
人間と接するときは、建前。
なんで使い分けなきゃいけないの?
と、不思議だった。
心にロックをかけて建前モードでハープを弾いたら、音が固く汚くなって悲しかった。
そんな迷子の私の居場所を作ってくれたのが、バラエティー番組とカウンセリングだった。
バラエティー番組は、心フォルダにロックをかけずにプライベートを全部さらけ出す私を面白がってくれた。
カウンセリングは、心フォルダのロックを外す 「自己開示」の技術が最も大切な基本になるけど、私はそんなことを学ばなくても最初から心のドアが開いていた。
(逆に鍵をかけて人間社会に適応する技術を学ぶのに苦労した…)
世間では「非常識」とか「変わり者」とバカにされる私でも、
それだからこそ必要としてもらえる業界(音楽、心理学、バラエティータレント)があるものだ。
クライエントさんにも、世間に合わせて自分を変えるより、「ありのままの自分」で生きられる居場所を見つける事の幸せを伝えていきたいと思う🍀