小林麻央さんが今日、blogをはじめたことが夜のニュースで報道されました。
10万件もの「いいね!」がついて多くの病気で苦しんでいる方の共感を呼んでいるそうです。
歌舞伎俳優、海老蔵さんの奥様であり、2人の可愛いお子さんのお母様でもあり、その美しいお姿は誰もが羨む輝きを放っていました。
乳癌と一年以上闘っていらしたとは、本当に苦しい心中であられたと思います。
麻央さんは、
blogのなかで「癌患者というアイデンティティーが私の心や生活を大きく支配していたことに気づきました」
と、綴っていらっしゃいます。
わたし自身も、3回入院して2回手術して、医者からハープを弾けなくなるから引退しなさいと宣告されたときは死にたいと考えてしまいました…
でも10年間続いた目眩と耳の病気をカウンセリングで克服して、またハープを弾けるようになったので、病名や病状は違えど、心の苦しさについてはよく分かるんです。
「病は気から」と昔からいうように
病状って、本当に心のあり方次第で変わってくるんですよね。
この教えを「気を強くもって頑張って」と解釈する人もいますが、そういう意味にすると、余計に追い込んでしまうように感じます。
心の弱い人が病気になるというのは偏見ですから。
そうじゃなくて、
「病気に支配されないで、なりたい自分になっていいんだよ」
っていう意味だと私はおもうんです。
病気=まわりに迷惑をかける=ダメな私=恥ずかしい=世間から隠れる=病気に支配される
ではなく、
病気=自分の責任ではない=私は大丈夫=新しい世界に気づきなさいというメッセージかもしれない=なりたい自分になれるチャンス
と捉える。
そうすると、
体は病んでいても心は元気です。
世の中には、
体は健康でも心が病んでいる人もたくさんいて、、、
どちらにしても、
心が、体にも頭にも大きな影響を与えると信じて、日々カウンセリングの仕事をしています。
わたし自身の経験でいうと、もし闘病生活がなければ、趣味向けのハープ教室も開かなかったし、カウンセラーの仕事もしていなかったし、ハープが癒しを与えられる素晴らしい楽器、ということにも気づかなかったでしょう。
学生時代とおなじように、ハープの練習ばかりして競争して賞を獲得したりヒットチャートにランクインされることしか目標のない虚しい人生だったはずです。
トラウマによって自由に生きられないというのは、ある意味、心の癌なのです。
トラウマが強い人ほど、それを必死に隠そうとします。なぜなら、弱いダメな人とレッテルを貼られて傷つくのを恐れているから。
でも、その癌は自分の責任じゃないから!
あなたは、だいじょうぶ!
心の癌を取り除くのが、心の医者であるカウンセラーの仕事なのかもしれませんね。
「支配されずに、なりたい自分になる」
麻央さん、素晴らしい言葉をありがとうございますm(__)m
たくさんの人を勇気づけられるために正直であること、美しい生き方だと思います。