NHKプロフェッショナル「仕事の流儀」は、わたしの好きな番組のひとつ。
今週は、十周年記念ということで、番組主題歌をつくったスガシカオさんに密着してましたね。
主題歌「progress」も、わたしの大好きな曲。SMAPさんに提供した「夜空ノムコウ」もそうだけど、スガシカオさんの楽曲は歌詞がいいですよね!
キミとボクの甘い挫折に捧ぐ…
「あと、一歩だけ、前に進もう」
10年ぶりの新曲メッセージソングは、
「夢のゴール」。
1人で頑張るprogressに比べて、みんなで手を取り合う共生をテーマにしたこの楽曲。
この曲の歌詞でわたしが一番好きなのは、
「自分のための自分じゃなく、
誰かのための自分になれたら」
という言葉。
これって、
歳と経験を重ねないと言えない言葉なんだよね。
わたしは、30代まではまだ自分のための自分になるために頑張っていた気がする。
40代になって、肩の力がストンと抜けて、
誰かのための自分になりたいなぁ…
って、素直に思えるようになった。
自己犠牲とか、偽善とかじゃなく。
純粋に、
自分のための自分でいるより、
誰かのための自分でいるほうが、
幸せを感じられるようになったから。
だけど、
それって…
もしかしたら
自分のための自分になるためにがむしゃらに努力してprogress(進化)した時期を経たからこそ、言える台詞なのかもしれないね。
もし、自分のための自分にすらなれていない未熟な段階で、誰かのために生きたい…って思っていたら、それはちょっと違うだろうなと思うから。
スガシカオさんも、一日中楽曲づくりに苦しんで突発性難聴になり、療養を経て共生の心境に至ったようです。
わたしも、ストレス性の難聴で3回入院したからよく分かるなぁ。
辛い経験も、人の傷みを理解できる優しい心を得るための試練なのよね。
音楽を聴くときに、
メロディーだけじゃなく
作者が命懸けで生み出した
素敵な歌詞にも心を傾けてみたいですね(*^^*)