松岡みやび先生

こんばんは。

楽天市場で「はじめてのハープ教本」を注文し、今朝、届きました。

教本の端々まで、妥協のない本気の想いが押し寄せてくるような内容に、感嘆の溜息が出ました。
「一家に一台ハープを」というキャッチコピーを初めて拝見したときの感動を、もう一度追体験するようでした。

(中略。)

(他教室でハープを習っている)娘には、毎日親である私が付きっきりでのお稽古の日々…を、一年半送ってきて、つくづくと思ったのです。

あぁ、だからハープは普及しない、どころか(ジョークだと思いたいですが))絶滅危惧種とか言われるのか……と。

この一年半、娘の課題曲の難易度が(子どもにとっては)突然上がったり、拡大しても尚、子どもの認知には厳しい大きさのオタマジャクシを前にして、おでこがぶつかりそうなほど楽譜に近づき、寄り目で読譜する姿を見ていたり、聞いたことの無い曲ばかりで煮詰まったりするたびに、

“誰か、子ども向けに大きな音符の可愛いイラストのついた狭い音域で始まる教本作ってくれないかなぁ…”

“同じ難易度で、もっと多くの課題曲があったらなぁ…”

“まだ全然、手指の関節出来てないのに、あっという間に、指の本数が増えていく…”

“いきなり伴奏が複雑すぎでしょ…orz”

“テクニックを覚えるためのスケールみたいなのはともかく、練習曲ぐらいせめて、導入期なら、左右5度以内の音域に収まる曲なら、本人に譜読みを任せられるのになぁ…”

“たまには、わらべ歌とか、知ってる曲もあったらいいのになぁ…”

“せめて、漢字に振り仮名ふってくれてたらなぁ…”

等と、心の片隅で思っていました。


ですが正直、「ハープを趣味にさせてあげられたら」とお考えのお家の方には、とてもではありませんが、おススメできる状況ではないと思いました。

娘が(おそらく住んでいる地域の市内全域の小中学生合わせても)たった一人でハープを弾いている様を見続けている私にとって、ハープが、ピアノに取って代わる程メジャーな習い事になる日が来ることが、いつしか夢となりました。

そして、その時使われる幼児用教材が、ミヤビメソードだったら、どんなに素晴らしいかと、この「はじめてのハープ教本」を拝見して思わされました。

先生の育成や支部の立ち上げ等、息をつく間もない日々をおくっていらっしゃることと思いますが、いつの日か、ミヤビメソードの幼児用教材が出版される事を、願ってやみません。

こんな事をいきなりメッセージに書かれてお困りかもしれませんが、真剣に、願っています。

長々とすみませんでした。

今後も益々のご活躍とご発展を、お祈りしております。

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A:

ありがとうございます!

松岡みやびです。

メッセージ欄へお便りありがとうございます。

オフィシャルBlogのためレッスン予約以外では私からの返答ができないシステムなので、プライベート情報を削除して掲載し、公開にてお返事しますがお許しくださいませ。

ミヤビメソード教本、求めくださり嬉しいです!

いま、テレビの反響なのか品切れになり、中古品が定価の2倍近い高値で売られています(ー ー;)

おかげ様で初版1000冊が一年で完売するというハープ界では快挙を達成し、重版になりましたので近いうちに新しい版が出版される予定です。

{37CC4375-4BF4-4433-934D-C09C419C80DE:01}

{6A46E69C-C108-431E-B119-DB0A98D678F5:01}小さなお子さん用の教材も、将来つくれたら良いですね!

リクエストありがとうございます(*^^*)

いま、うちの教室のジュニアコースでは(3歳~5歳)この教本の一章の童謡メロディーを右手2指のみで弾くお稽古をしています。

4歳~5歳になると、左手2指でも弾くことができます。

この年頃のお子様には、教本にあわせて歌ったり手拍子をしたりピアノで弾いたりする総合的な音楽教養トレーニングもしています。

絶対音感を養うための音当てクイズや、音符を書く練習ドリルも併用してます。

ミヤビメソード教本をつかってハープを本格的に習いはじめるのは、6歳から可能です。

ミヤビメソード教室では、6歳からハーピストコースに移行するシステムになっており、

音符が読めてリズムがつかめていれば両手ですぐに弾くことができます。

レッスンで大切なのは、小さな年頃で無理に難しい曲を与えないことですね。

まだ指関節も発達していなく、手も小さいですから難しい曲だとフォームがいい加減になり手を痛めてしまいます。

シンプルで易しいメロディーを、綺麗な音、正しいフォームで、丁寧に弾く。

靴を揃えて脱ぎ、手を洗ってからハープに向かう。

先生への礼儀作法をきちんと教える。
(正しいお辞儀、ご挨拶、敬語の使い方)

楽譜を大切に扱う。
(丸めたりグチャグチャにしない)

終わったあとに、ハープを拭いてレバーを下ろして片づける。

こういった総合的な情操教育で、音楽へ向かう姿勢を身につけることのほうが大切だと思っています。

あまりガミガミ怒ると練習=辛い、とネガティヴなイメージを植え付けますので、大人は忍耐強く穏やかに注意し続けてゆくべきです。

音楽とは自由で楽しいものだよ、と最初にポジティブなイメージを与えることが重要です。

先生と親が、適材適所に「厳しさ」と「褒め」を使い分けられる能力を持ち合わせているかどうか…が子供の将来を決定しますよね。

注意するべきときに、子供の機嫌をとってしまう先生や親が増えていますが、大人が子供に媚びると子供の成長を妨げる原因になります。

厳しさのなかに、穏やかな愛情をもちましょう。

それらの下地が出来ていればこの教本を6歳から始めても、問題なくスムーズに進みます。

一番ダメなのは、指の力で引っ張って、キタナイ音を出す習慣をつけてしまうことかな。

6歳までが聴覚の育つ時期と言われていますから、その時期までに美しい音を聴いていないと、自分のなかでの美の基準値が低くなってしまい、大人になってからいくら練習を積んでも何が美しい音か?…を判断出来ない耳になってしまい後々可哀想です。

お子さんには一流連奏家の美しい音楽をたくさん聴かせてあげて、自身の音に対しても耳を澄ませながら1音1音に心が反映されることを伝える。

《ハープは、単なるお稽古道具ではなく、自分の心を映し出す鏡》

であること。

音楽のもつ本来の力を、出来るだけ早い時期に体験させてあげてくださいね。

お嬢様の幸せなハープLifeをお祈りしてます♡