本日も、ミヤビコースのレッスン。
台風が心配されるなか、
京都など遠くから皆様お越しくださいました。
ミヤビメソード教本(音楽之友社)より松岡みやび編曲「ジュピター」のレッスンをしました。
平原綾香さんの素晴らしい歌で有名になりましたが、元々は、ホルスト作曲「惑星」組曲より、木星のメロディーを引用したクラシック作品なんですね。
教本の曲集は、上級者向けなので、これを弾くときに指の運び方や、弦に意識があってはいけません。
意識を持っていくのは、空間。
空間に自分のイメージを描くことができないと、表現は伝わらないから。
曲のイメージを聞かれたので、個人差あるでしょうが、スタンダードな宇宙の映像を生徒さんに紹介しました。
宇宙、地球、月…すべでが円。
ハープが美しく鳴る技術も、円。
円のエネルギーは、自然で無限です。
フォルテ(強い音)=気合い=力む
と思って目が怖くなる奏者が多いのですが、
そうでないフォルテも存在します。
最大限の開放=ポジティブなフォルテ。
喜びに満ち溢れた自己開放のフォルテ。
目が笑ってるフォルテ。
平原綾香さんの歌には、そういう明るいエネルギーを感じますよね。
自己開放は、完全に力が抜けないと出来ないんですよ。
身構えて緊張したり警戒したり考え事をしてるうちは、本当のフォルテが出せないと思う。
「無の境地」になったときに、ポジティブなフォルテがでます。つまり、ハープの共鳴胴を最大限に鳴り響かせるパワーがでるという事。
宇宙って、みなさんどの様なイメージをお持ちですか?
わたしはね…
宇宙=許し
ですかね。
生きとし生けるものをすべて包括したら、喜怒哀楽を超えて、無になるみたいな。
「癒し」って、突き詰めると最終的に「許し」にたどり着く気がするのですよ。
あなたの存在を、許す。
わたしの存在を、許す。
自分が癒される、じゃなくて、他人に癒しを与えるほうの立場で弾かないと宇宙の広大さは表現できないの。
癒しって、
決して弱々しいものじゃなく、
生きることを全肯定した力強いエネルギーなんじゃないかな…。
(この曲を勉強される方は、まず宇宙の映像を見て、平原綾香さんの歌詞を読み解いて、イメージトレーニングしてみてくださいね)