堺雅人さん、蒼井優さん主演「Dr.倫太郎」のドラマ最終回を昨日ご覧になった方いらっしゃいますか?

演技派の俳優として私が大好きなお二人であり、さらに私が好きな中園ミホさんの脚本だったので(篠原涼子さん主演「ハケンの品格」の脚本も良かったですよね)初回からずっと拝見してました。

でも、興味深く見たのは、それだけの理由ではありません。

Dr.倫太郎は、精神科医。

様々な患者さんを救う天才カウンセラーとして大学病院に勤務しています。

実は、ハープという楽器が音楽療法として医療に使われることから、私の教室にも精神的に不安をかかえた方々が多く訪ねていらっしゃいます。

もちろん健康な生徒さんも多くいらっしゃいますが、これまで、のべ百人以上のカウンセリングをさせて頂いているのではないでしょうか。

私はプロのカウンセラーではないのでお金は頂かずに、レッスン時間外に数時間お話を聞いてアドバイスし、ときには場の雰囲気を変えて一緒に外食して話しをしたり、必要ならばご家族の話を聞くこともしてきました(誘ったこちらがお会計をもちますけど。笑)

→ハープ教室の仕事範疇は超えていると思うんですけど、ハープをとおして苦しみを治せる場合はハーピストとして放っておけない性分なんでしょうね…。

その結果、約8割の方を病気から立ち直らせることができたと思います。

再就職のお手伝いをしたり、学校宛に推薦状を書いて復学のお手伝いをしたり、家庭崩壊の危機を免れるお手伝いをしたり。あるいは、ハープを弾くときに右腕の上がり方が変だったので、病院に行くように薦めたら乳癌を早期発見したこともありました。

ただ、やはり自分の本業はハープの技術を教えることですし、プライベートに深く立ち入るのはお互いにエネルギー消耗しますので、現在は、相手が必要とする場合に限り、ハープレッスンのなかで技術を通しての音楽カウンセリングを行い、時間外サービスの無料カウンセリングはスタッフのみに行っています。

多くの患者さんと触れ合ってきて思ったことは、みなさん心療内科に通院されていて薬を多量に飲みすぎなのでは?ということです。

1日3回、計15錠もの薬を処方されるケースは少なくありません。さらに慣れて効かなくなってきて自己判断で1日30錠もの薬をのんでいる方も。

決められた量を守らないのは患者が悪いのですが、そんな冷静な判断がつくようなら最初から病気にはならない訳です。

私は医師ではありませんが、自らも、数年前に大学病院でうつ病と《誤診》されて毎日10錠もの薬を処方され、仕事も辞めるように言われ、1年間薬の副作用で生理が止まった経験がありますので、他人ごとではなく状況が理解できるのです。

(別の大学病院で一切薬をやめるように言われて実行したら、一カ月余りで健康を取り戻しました。ちなみに、私は根がポジティブなので鬱ではないです!)

鬱にも様々な種類があります。


(つづく)