この春から、
ミヤビ・メソードでは新たなコースを新設いたします。
それが
【級段認定コース】
です!!
書道、華道、弓道をはじめとする日本の伝統芸道の育成システムおよび普及法を、西洋の楽器ハープ界に取り入れる業界初の試みにチャレンジしたいと思います。
「松岡みやびハープ教室」を設立して5年。
おかげ様で、ミヤビメソードを学びたい人が全国よりお越しくださり、明治時代から創業する老舗のハープ教室と並ぶほどに生徒さんが増えました。
昨年執筆したハープ教本は、わずか半年で人口の多いピアノ教本に匹敵するほどの部数を売り上げてベストセラーとなりました。
これはミヤビ・メソードの技術と精神が皆様に受け入れていただけた証なのではないだろうか、と心より感謝しております。
しかし、その反面、
ハープ人口が急激に増えたことで新たな問題に直面しました。
それは、
短期間で講師を育てなければ間に合わない、という事です。
ミヤビメソードは、ご存じのとおり、力を抜いて遠心力によって音を遠くに飛ばし指先に血マメができず美しい音色をつくりだすことができる欧米の最新技術と、和の精神を融合したものです。
血マメができるほど全ての音を強く均等にはじく事を推進し、音色の美しさや表現力よりも音量を重視する日本の音楽大学のメソッドとは真逆の技術です。
そのため、音大を卒業してもミヤビメソードの講師として就職するためには、長年のキャリアを捨ててキラキラ星から全部やり直さなくてはなりません。
幸いなことに、ミヤビメソードに共感して必死の覚悟でゼロから学び直してくれている音大ハープ科出身の後輩達もいます。
しかし、
そいういう回り道をさせず、短期間で教育者を育成するには、ミヤビメソードの教室内から講師を産み出さなくてはいけません。
音大出身の資格を問わずにミヤビ・メソードでハープをはじめた趣味の方々が、プロフェッショナルに転身できるような合理的なシステム…!
それが、級段認定コースです。
たとえば、
書道や華道でも、
最初からそれでプロになるぞー!と気合を入れて習う人は少ないと思うのです。
アートの世界で食べていけるようになるのは至難の業ですから、最初から道を一本に絞るのはリスクが高すぎますよね。
最初は気軽に趣味として始めて、級や段の試験を受けながら5年、10年・・・と続けているうちに、いつの間にか師範免状が取得できるようになるものです。
そうなったときに、はじめて
本業で生計を立てるかたわら休日に好きなハープを教えて音楽の素晴らしさを伝える喜びを味わう講師となるか、
または、本業をやめてプロのハーピストに転身するチャレンジャーとなるか、
あるいは、級段を取得したけれどもプロにはならず趣味のまま自分のスキルアップをのんびりと楽しむか。
その選択は、生徒さん自身が決めればよいことです。
教室として我々に出来ることは、もし本人が望んだ場合に備えて、
始めたきっかけは何であれ本人の努力次第ではプロ(あるいはセミプロ)に転身できるような高度なレッスンを提供すること、
すなわち
段階を追いながらその都度その技術を自分が本当に習得できているのかを確認できる級段制度を設けることだ、という結論に至りました。
なんとなく先生に注意されて、なんとなく先生に褒められて、というよりは本当にクリア出来ているかをピンポイントできちんと確認しながら目標をもって進めたほうが無駄な練習をしなくて済むため、上達が早いのです。
一般的なハープ教室は、流派を統一していませんので(西洋音楽にはそもそも流派という概念がありませんので)講師によって使う教材も教える技術も全く違いますし、先生との相性で明暗が大きく分かれるものです。
しかし、全てのクラスで同じ教材を使い、全ての講師が同じ技術を教えるミヤビ・メソードだからこそ、日本の伝統芸道の普及システムを取り入れることが可能なのです。
(つづく)
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