わたしの楽譜だよ(*^^*)
ラベル作曲「序奏とアレグロ」
ハープを主役に、弦楽カルテット、フルート、クラリネットの計7人で繰り広げるフランス印象派の大作。夜明けの空が様々な色彩に変わりゆく様子を描写した作品と言われています。
こちらはドビュッシー作曲「神聖な舞曲と世俗的な舞曲」。ハープを主役に、弦楽オーケストラと繰り広げるフランス印象派の絵画のような美の世界。「静」と「動」が対照的に描かれる。
この楽譜を昨年のセミナーでお見せしたら、宮崎県の生徒さんより「マリア手首」って書いてあるのは何ですか?と質問あったんだ。
そのときはわからなかったんだけど…
今思い出した!
アメリカインディアナ大学のスーザンマクドナルド先生の講習会に参加したとき、わたしは大学生。
そのとき仲良くなった子がアルゼンチンの高校生でマリア ルイサという名前なのね。
彼女は生まれつき手首が柔らかく、左手の低音部を弾くときに自然と手首を上げて体重移動をしていたの。
低音弦は固いし遠いし弾きにくいんだけど、弾く前に手首を上げると楽々弾けちゃうんだ!と彼女を見ていて気づいた訳です。
マクドナルド先生は、そういう技術はおっしゃらなかったけれども
セミナーに参加すると上手い受講生の芸を盗めるチャンスなのです。
今、ミヤビメソードで皆様に教えている技術は、世界各国の一流ハーピストの技術を集めて私が体系化したもので、動物の名前をつけて楽しく教えています。
マリアの手首の使い方は、「オバケ」の格好に見えるのでオバケと命名。
マクドナルド先生の手首の使い方は、招き猫のようなので、「ネコ」と命名。
「キツネ」は日本とフランス
「モモンガ」はフランスとイタリア
「キツツキ」はドイツ
書道用語を引用した「はらい」は、フランスとウィーン。このほか、ロシアのもあります。
楽譜への書き込みは、けっして先生に教わった内容だけでなく上手い演奏家や自分の憧れのアーティストを観察して盗んだ芸を書いたものです。
そもそも、プロの世界では「芸は教えるもんじゃない。盗むもんだ!」という考えが普通ですから世界の名教師の先生方も、懇切丁寧には指導しないです。
プロを教える名教師っていうのは、欠点を的確に言い当てますけど、どうすれば欠点が直るかまでは言わない。
あとは自分で考えろ、っつーことです。
だから才能がない人は挫折するしかない。
でも、ミヤビメソードは誰にでも優しいメソードでありたいと思うので、わたしは懇切丁寧に一句一句説明するタイプの先生です(笑)
ハープ界のレベルの底上げが、自分の余生の使命だと思うので。。。
とはいえ、
趣味の生徒さんでも、受け身ではなく
自分で楽譜やノートに書く習慣がある人は上手になります。
まずは先生に教わったことに、補足説明を加えたり自分の言葉に整理してみることからスタートしましょう!
ラベルとドビュッシーがハープのために唯一残した名曲二作品もぜひCDで聴いてみてくださいね(*^^*)