明治安田生命の発行している音楽情報誌2015が届きました。

桐朋学園大学特任教授、元NHK交響楽団のコンサートマスターとしてクラシック界の一時代を築いた徳永二男先生。

クラシック愛好家ならば知らない人はいないでしょう。

「基礎力に想う」

と題してメッセージを寄せていらっしゃいます。
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徳永二男先生とは、サントリーホールにてデュオリサイタルをさせていただき、サンサーンス作曲バイオリン&ハープのためのファンタジーなどご一緒して大変お世話になりました。

大学生のときには、安田生命のオーディションを受けて国際コンクールを受けに行くために数十万円の助成金をいただきましたが、そのときの審査員も徳永二男先生でした。

オーディション合格者は当時はみな無名の学生だったけど、今見ると偉くなってる方が多くてビックリですねー。
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フルートの神田さんは東京芸大教授、およびNHK交響楽団の首席奏者。

バイオリンの樫本大進さんはウィーンフィルハーモニーと並んで世界最高峰のオーケストラと言われる、ベルリンフィルハーモニーのコンサートマスターに就任。

樋口さん、磯さん、萩原さん、チェロの古川展生さんは私と同じく日本コロムビアよりCDデビュー。

有森さんはショパン国際コンクール入賞、横山さんはチャイコフスキー国際コンクール入賞、と世界の二大コンクールで成績をおさめたと聞きました。

わたしは、この翌年1995年USA国際ハープコンクールで日本人初入賞することができました。

徳永先生と安田生命さんのおかげですm(__)m

20年たった今もコンクールおよび留学のための助成を続けているそうなので学生の皆さん、どうぞチャレンジしてみてくださいね!

わたしも新年の会報誌にメッセージを添えさせていただきミヤビメソードについて書きました。
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徳永先生のお言葉を引用します。

「世界的に有名な指揮者ロリンマゼールとN響が共演したときに大変鋭い要求をされたが、それに身体が応えられたのは、子供の頃に教わった先生の努力と忍耐によって基礎を身につけることができていたおかげ」

また、下記の一文も印象的。

「11歳のときに通った斎藤秀雄先生には、毎週のレッスンでフレーズ、音楽的な表現、相手の音を聴く事、相手に対する思いやり等など、音楽の基礎を徹底的に仕込まれました。」

やはり、

バイオリンやピアノでは子供の頃からきちんと、音楽に向き合う心の在り方まで教わっているのですね。

ハープが普及していかないのは、基礎をきちんと教える先生がほとんどいないという理由もあると思います。

基礎を教えないという事は、ハープの魅力を伝える人材が育たないという事だから。

ただ、やみくもに指を動かして練習するのでは「下手を固めている」ようなもの!

↑「 」内の表現は今日ミヤビコースに来た生徒さんが自虐ネタで言っていたのでウケた(笑)

「基礎力」とは何か。

音楽を学ぶ者にとって、本当に大切なテーマなのでBlogにてシリーズ化していきます(*^^*)