一般社会では、
自分の実力以上に大きく見せることを
「はったり」
と言いますね。
でも、
芸能の世界ではそれを
「エンターテインメント」
と呼びます。
等身大の自分で飾らずにいたい、というと
一見謙虚なように聞こえますが、
それは、実は過信なのです。
等身大のあなたが他人から見てそんなに素晴らしいですか?ということです。
もしも
等身大の自分で勝負できるとするならば、
それは
ベテランになり誰からも絶賛される揺るぎない実力が備わったとき。
動物の世界でも
毛をふくらませたり…
飛んだり…
(笑)
自分を大きく見せる努力が生き抜くために
必要不可欠なときがある。
アートの世界における「自分を盛る力」は自分自身が生きるために、そして人を喜ばせるためにも、絶対的に必要です。
ファッションも
言動も。
盛る力がある人は、演奏でも自分の実力以上に観客を魅了することができます。
そして
面白いのはアーティストには同時に
「ピュア」
さが求められること。
ピュアに芸を追求する。
ピュアに人を愛する。
それができない打算的な人は、美しい音を奏でることができない。
盛る力と、したたかなことは、違う。
盛る力と、嘘をつくことは、違う。
少年少女のように純粋な透明無垢な心をもちながら、強くしなやかに生きることは両立できる。
純粋だから弱い。
強いから図々しい。
この二択の言い訳は芸能の世界では通用しない。
純粋かつ強くあること。
「盛る力」
を勉強したときはじめて
相反する二つの要素を合わせ持つ自分自身になれるのだ。
PS☆今年の流行語大賞「ありのままで」。
→雪の女王エルザは、本来持っている人並み優れた能力を隠して生きてきたからこそ等身大の自分に戻って成功したのであって、
本来実力の足りない人がありのままになったら成功しないように危惧するのは私だけだろうか…?(笑)