今日は、母の教室のクリスマス発表会♫

母は長野県佐久市、埼玉県深谷市、栃木県佐野市、神奈川県湘南に毎月一回出張レッスンに行っている。

主にグループレッスンで楽しみながら合奏のレパートリーを増やし、地域活性化に貢献している。
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70代半ばとは思えない綺麗さでしょ♡↑

この歳でまだ現役でバリバリ働き、1人で60人以上の生徒さんを指導している母を大尊敬しています。見られる仕事を続けているから背筋もピンッと伸びて美しいんです。
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このドレスは、以前Blogでご紹介したもの。
もともと母が若い頃にオートクチュールで作ったものをわたしも着させてもらってるんだ!
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うちはね、母娘で衣装を兼用してるの(笑)

おなじハーピストだから好みが同じで便利^ ^
今週も母にもらったお洋服でレッスンしてるよ。
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スパンコールカーディガン/ベッティジョンソン
ベルベットトップス/モリハナエ
ベルベットスカート/伊太利屋


わたしも十年前、母のレッスンのアシスタントを務めながら教えることを学んだ。

ベテランになった今では信じられないけど、最初はどう教えてよいかわからず当惑し、自分は弾けるのにそれを言葉に翻訳する術がわからなくてうろたえ…毎回母に怒られていた。

母のレッスンは、とにかく熱い。

趣味の平均年齢60歳以上の生徒さん達を教えていても、その姿勢はプロフェッショナルを育成するエネルギーと何も変わらない。

グループレッスンは、朝から晩まで数時間にわたりお茶タイム休憩をはさんでまたレッスン。

20代後半だった私でさえアシスタントとして体力がもたなかったほどだ。

最初はなぜ、そこまでやるのかわからなかった。

でも、生徒さんは殆ど誰も辞めなくて、数年で数十曲も弾けるレパートリーができた。

地方新聞から取材が来るほどになり、福祉施設からボランティアコンサートの依頼が絶えない。

地域活性化に貢献しているという生き甲斐がみんなを輝かせていて、90歳の生徒さんも大変お元気だ。

生徒さん達から毎回、畑でとれた大根やら米やら、手作りの漬け物やらお餅やらを山ほどもらって帰ってきて荷物が持てないからバス停まで迎えに来いッ!と母から深夜に電話があるのも嬉しい便りだ(笑)

その一方で、音大受験生も指導している。高校生になってから急遽ハープを始めた学生をスパルタで何人も現役合格させた。

わたしを育てるにあたり、世界中を一緒に回った母だから知識の広さは人一倍である。

そして、何より生徒さん1人1人の家庭環境、家族構成、職業、夢、身体のクセ…それを約60人分全て把握している。

レッスンをしていないプライベートな家のなかでも、いつも生徒さんの事を話し我が子のような愛情を注いでいる。

この熱血漢の母にして、熱血漢の娘あり。

…だなぁ、としみじみ。

「みやび先生は、趣味だからあなたはこの程度とあきらめることなく100パーセントのエネルギーを注いでくださる。どんな人にも無限の可能性を信じてくれる。だから嬉しくて練習するのが楽しい。」

と、最近やっとたくさんの生徒さん達から言ってもらえるようになった。

もし、そう思ってもらえる先生になれたのだとしたら、

それは母の背中をみてきたから…。

お世辞を言って気を引くのは楽だ。

厳しく注意をしてあげるのは疲れる。

でも、真の愛情は必ず伝わる。



それを母に教えられたおかげに他ならない。