二枚のCDの音づくりをご紹介するまえに、

そもそも音づくり=Mix・マスタリングとは何か?わからない方も多いと思うので、専門用語についてご説明しておきますね(^^)

収録した演奏→「素っぴん」

とすると、

Mixマスタリング→「音の化粧」

です。

Mix→ファンデーション(音の下地をつくる)

マスタリング→口紅、アイライン(音にメリハリをつける)

という風な役割があります。

Mixすることで音が整い、

マスタリングすることで、音が輝くようになるんですね。

高音域にリバーブ(エコー)をかければ、赤い口紅を塗りアイラインをくっきり引いたような華やかな音になり、メロディーラインがはっきりします。

低音域にリバーブをかければ、まゆ毛をしっかり太めに描きチークにブラウンシャドーを入れたような重厚な響きになります。

高音域を強調すればキリッとシャープな美人顔

低音域を強調すれば古風な優しいほっこり顔

の出来上がり!

リバーブの他にも色んな技術があって、化粧を濃くすればするほど音量アップの効果があり聴きやすいけど、お肌(音色)は荒れます...

Mixマスタリングは、アルバムの雰囲気を左右する重要な作業なんですね。

でも、そんな作業しなくてもコンサートのときは素っぴんでもキレイじゃん?と疑問に思ったあなた(笑)

実は、コンサートホールが立派にメークアップアーティストの役割を果たしてくれているのです!

素晴らしい音響設備の整ったコンサートホールなら、ふだんの練習よりもエコーがかかって美人音にしてくれるのでテンションアップ♪♪

体育館やホテルの宴会場、または色付き照明を入れるために反響板を取り除いてしまったホールは、音が響かないので弾きづらい。

こういうときは、PA(マイク)を入れて音を拡声するので、マイク設備がヘアメークさんの代わりですね。

上手な化粧は素っぴんより美しく、下手な化粧は素っぴんより醜く...この恐ろしさは皆さんもご存知でしょう。

まぁ、厳密に言えば、収録した演奏もエンジニアさんの技術によって生音とは多少違う風になりますから

その意味では、

ハープ教室で私の見本演奏をすぐ隣で聴いている生徒の皆さんは、

私のホントの素っぴんを見ていることになるんですね(*^^*)

だから、生徒さんやスタッフのみんなに対しては家族のような感覚がするのかもしれません。

公の場にでるときは、音も化粧しますよ~☆ってお話でした。。。