黄金のアーチをくぐって・・・

自然の風景を美しいと感じられるゆとりがあるのは、幸せの証だねぇ。


16歳でデビューしてから、ほとんどすべてのクラシックの主要なコンサートホールでソロ演奏させてもらい、海外のオーケストラと共演し、メジャーからCDをリリースして全国ツアーもやりました。

でも、優等生的なクラシックのフィールドは自分の居場所じゃないなぁと思って活動を休止して、

エレクトリックハープでロックバンドと組んでライヴハウスでコンサートしたり(笑)


でも、やっぱりハープの本来の美しい音色が活きるのはアコースティックだよなぁ、、、大ホールでマイク入れて派手にやるポピュラーの世界も自分には違うのかなぁ…とか悩んでいたときに、

「おまえのトークは天才的に面白いっ!」って違う才能?を発見してくれたのが、脳科学者の茂木健一郎さんでした。

おしゃべりな口を慎みなさい!口は災いのもと!と大人たちに怒られ続けて、


<自分はダメな子なんだ。>と思い込んでたコンプレックスが、茂木先生と出逢った35歳ではじめて溶けた。

まだ「さんま御殿」でデビューする以前だったにもかかわらず、

新宿朝日カルチャーでご自身と対談する仕事をくれたり、その後もPHP研究所のベテラン編集者さんを紹介してくれたおかげで自伝を出版できるようになったり、

ハープがクラシックとか、ポピュラーとかいう枠にとらわれなくていい、いや「音楽」というジャンルにさえとらわれなくていいんだ!

ということを最初に教えてくれた恩師です。(わたしの自伝は、音楽ではなく心理学コーナーでベストセラーになったから)


自分のおしゃべり癖がお金になるなんて、思ってもみませんでした...

バラエティー番組に出演したときも、ボケとツッコミのルールが分からなくてマネージャーさんに叱られて、ポツンと一人廊下に立ってた私のところに来て、

「キミはそのまんまでいいんじゃな~い」

って声かけてくれたのは、ダウンタウンの浜田さんでした。



100人くらいスタッフがいる大スタジオのなかで気遣ってくれたこの一言に、私はものすごく救われた。

スーッと気持ちが軽くなった。

人間、なんといっても「自己肯定」されることに勝る幸せはないんだなぁ、って思った。


学校や会社で優等生とか、

外見が綺麗とか、

お金稼いでるとか、

賞をとったとか、


そういうことで褒められるのは本当の自己肯定じゃないんだよね。


それは、「外から表現している自分」だから。


ダメな自分とか、

情けない自分とか、

出来ない自分とか、

まわりについていけない自分とか、

自分が嫌いなじぶんとか、

はみだしちゃう自分とか。



そういう内なる自分の存在をそのまんま認めてくれる人がひとりでもいれば、


「自分らしく生きてていいんだ」

って


本当の意味で自己肯定できるんだよね。