今回の撮影、

計算してみたら

約60時間かかってました(^-^;

1時間強のDVDつくるのに60時間も、、、

7曲のコンサート映像に加えて一年分のレッスン内容が収録されているので

そもそも量が多いのもあるんだけど(無茶ですよね...汗)

まずは

教則ビデオとアーティストビデオの認識の違いにびっくりした所から始まりました。

レコード会社制作の撮影だと、演奏者は普通に弾いていればスタッフさんが色々な角度から撮ったりCGで合成したりくれます。

テレビ番組の撮影も、カメラは5台くらいあるしスタッフさんも数十人いる。

クレーン車で頭上から撮ったりできる倉庫のように広いスタジオもあるし、おまかせしていれば多彩な映像が勝手に出来上がってくるんですね。

ところが、今回はカメラ2台、カメラマンさん1人、私のレッスン部屋ということでアングルを変えるたびに何度も弾かないといけなかったんです。

通常、教則ビデオというのは、指のアップ映像と全身の2パターンあれば十分だそうなんです。

楽器を勉強してる人は指を見たいから、と。

でも

ミヤビ・メソードは指ではなく体全部を使って表現するので、指のアップ映像だけじゃ伝わらない。

「この箇所は右手のひじの動きが斜め45度に回ってるのが分かるように」

「このページは左手の肩甲骨からの動きを見せたいな」

「この小節は腰から足にかけて体重移動してるのを伝えたい」

「弦の替え方ではハープの裏側に回って弦穴からカメラを手動で覗きこんでミクロな世界を紹介しないと分からないね」

「首の角度は頭上からのほうがわかりやすいんじゃない」

とか。

1曲ごとに相談ながら。

アングル変えるたびに照明もやり直してカメラマンさんも動き回るからものすごく大変、、、

その結果、

テレビ局のように立派なハイビジョンじゃないけど

レコード会社のように立派な音響じゃないけど

自分たちで手作りした分すごく新鮮でリアルな映像に仕上がりました。

ハープって綺麗だね、って舞台を遠くから眺めてる風じゃなくて

へぇ!実際はこんな感覚で弾いてるんだ!

って同じ部屋にいるみたいにアットホームな感じがすると思います。

カメラマンの中野さんには

「殺す気か?」

とは言われたけど(笑)

もういい加減この辺で辞めようよ~と一度も言わずに(わたしは何度か言った...)

妥協せずいろんなアイデアに応えてくださりありがとうございました。

まだ編集作業が残っているけど、みんなに伝わるといいなぁ。



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