★さいたまコンサートに来てくださったお客様より、

コメントいただき、ありがとうございましたm(__)m


コンサートのときに、音の風景の話をしたら多くの反響があったので、

もういちどブログでもご紹介しますね。


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みやびさんのお話の中で日常の音を大切にすること、小さな音でもよく聞くこと、いろんな音があふれている中にいるとそんなこと考えてもみませんでした。ハープの音色は夢の中にいるようなすてきな癒しのおとでした。私はオカリナがなかなか上手くできないで悩んでいましたが、自分の色が出せる音をみつけて見ることにしました。  素敵なコンサートありがとうございました。


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作曲家、マリー・シェーファーが提唱したこんな思想がある。


『サウンドスケープ(音の風景)』。


サウンドスケープ思想は、著書でも出版されていて


わたしは4年間、東大の研究生としてこの理論を研究していた。


きっかけは、


シェーファーさんの作曲したハープ協奏曲を仙台フィルハーモニー管弦楽団と


初演したときに、ご本人からレッスンを受けたこと。


当時、白髪に白ひげの気品あふれる紳士だったシェーファーさんは、


カナダの雄大な森と川に囲まれた奥地にひっそりと暮らし、


電話もファックスも持たない生活をしていた。


機械の音に支配されたくないから、という理由で。


わたしたちは、たくさんの音に囲まれて暮らしているけれども、


音を聞くだけでなく、


自らが音を作り出すクリエーターである、という意識をもっているだろうか?


でも、無意識に人の嫌がる音を出していないだろうか?


一日にどのくらい美しい音を生み出しているだろうか?


音日記をつけてみよう。


今日、聞いた中で一番弱かった音は?


今日、出した中で一番美しかった音は?


あなたのお気に入りの音は、なに?


あなたが毎朝必ず聴く音は、どれ?


街を歩いていて一番嫌いな音は、どこからくる?


みんなが耳を澄まして生活するようになったら、


世界は美しく生まれ変わる。


わたしたち一人一人が、みんな作曲家。