「芸術と癒し」のブログで書いた、‘金の粉‘の話。



実は2年前にみやびさんの銀座リサイタルで「ひき潮」の演奏を聴いたときに、



金色のオーラがはっきり見えて衝撃だったんです!



でも、あやしい人って思われるかも知れないから言い出せなくて・・・



ブログを見て、やっぱりご本人にも見えていたんだって確信に変わったんです、



と昨日お話くださったハーピストの方がいました。



いや~



わたしだけおかしいのかと思ってたけど・・・



世の中にはスピリチュアルな感覚をもった人もけっこういるんですね。



勇気をもらいます。



オーラの色はともかく、



音の色はだれでも感じることができます。



たとえば、



ドミソなら暖色系(赤)⇒ほっこりする



ソシレなら寒色系(青)⇒さわやか



ドミソシ(C7コード)なら赤+青がまざった紫⇒セクシー



みたいに、



一個一個の音には、全員違った個性があって、



その子たちの組み合わせで色が混ざりあって



七変化にいろんな色彩や香り(ハーモニー)が生まれてくる。


音の色は、スピリチュアルな話じゃなくて、


芸大で作曲技法を学んでいたときに教えてもらったことです。


とくにわたしの大好きなドビュッシーの音楽はメロディーよりも


色と香りが大切な要素。



ハープは倍音(ひとつの音を鳴らすと他の音も共鳴して響く現象)



がほかの楽器よりも多いから、



ハープを演奏するときは、キャンバスに



色を調合しながら絵を描いてゆくみたいな楽しさがあります。



ミヤビ・メソードでは、



和音をひくときも手首を固定せず、手首をまわすように指導していますが、



手首を固定すると、手首を拠点として一か所に向けてひっぱるため



3つの和音でも、ひとつの色しか出ない。


ひとつの決め事にみんなを無理やり合わせようとする強引な力がはたらいてしまう。



でも、手首をまわすと、手首が弦に近づけるので弦と指の距離が等間隔になるため、



3つの音が、それぞれの色のまま出てくる。


しかも、3色対等に出てくるから、


みんなのびのびしている。


だから


けっしてバラバラではなくて、


ちゃんと混ざり合って


ひとつの円になる。



ひとつひとつの個性をつぶさないでひとつの輪をつくる方法が可能なのです。



みんながハッピーになる「歩み寄り」の法則です。



一般社会においても、



全員右へならえで一律同じルールに当てはめると


必ず脱落者がでて『三角形』の社会構造になる。



一人ひとりの個性を尊重しながら



それぞれに適した環境をあげるほうが



かえって調和がとれて『円』のハーモニーが生まれる。



「みんなちがって、みんないい。」


という金子みすずさんの詩のように


そのほうが競争のない、平和な社会になると思っているんです。



ハープは、人生の縮図。



ミヤビ・メソードはそうした理念の表れでもあるかもしれません。