「イチハチ」の収録は、クイズ形式・セットも豪華で、
出演者のほか、カメラには写っていないスタッフも、スタジオ内で数十人くらい見守っていたし、
浜田さんの癒しキャラのおかげもあって、
まるで「遊園地」みたいな和気あいあいとした雰囲気があった。
に対して、
「さんま御殿」は、全然違った。
アンケートはあるものの、打ち合わせ、台本、カンペが一切ない。
リハーサルもなし。
ノンストップの150分収録。
言葉の掛け合い、頭脳のひらめき、個性、、、
そういう火花のようなオーラが空中に飛び交っているのが、はっきり見えた。
よーい、ドン!
で始まる言葉オンリーの「エンタティメントショー」。
何が起こるか予想がつかない。
自分の出番があるのかも、
いつ振られるのかも、
誰にも、わからない。
ボーッとしていると、たぶん最後まで殆どしゃべれない!!
だから、みんなタイミングを捕まえようと、全神経を集中。
0.5秒の隙間を縫って
トークの波間に飛び込んでいくスリリングさ。
そんな中で、芸人さんたちが、
「相手を立てて自分を落としながら→結果として自分がひき立つ」
っていう技をやってのけるのには、脱帽した。
私は、自分のことで精一杯。
人のことを考える余裕とか、全体の流れを読む余裕なんか、なし。
案の定、さんまさんにも
「キミがしゃべると、番組の流れがおかしくなるから黙っててもらえますか~(笑)」
とツッコまれた。
同じ楽屋だった、いとうあさこさんが
「トーク初出場で、あれだけしゃべれたら上出来よぉ~」
と励ましてくださったけど・・・ね。
さんまさんの名言どおり、
「バラエティーはトークの戦場だ」!!!
綿密な打ち合わせが「楽しさ」を生むという事も学んだけど、
一発勝負が「閃き(ひらめき)」を生む、というのも真なりです。
音楽家にも2タイプあって、
共演者とたくさん練習して、万全を期して本番に臨むタイプ、
共演者との練習を最小限に留めておくほうが、本番は上手くいくタイプ。
私は、後者のタイプです。