「ゆめ! やっぱりもう少し話したい」

「私は構わない!」


「ゆめは変わらないな! あの頃と

 愛嬌あっていつもにこにこしてる

 落ち込んでいる時ゆめの笑い顔に

 癒して貰っていた! 

 女子の笑顔は愛らしいと

 男子なら誰でも思うよ!」


「ありがとう! 男子の笑い声好きだな!」

「そうか! 僕の笑い声も?」

「うん! 間違いなく好き!」


「今日は何度もゆめから

 『好き』言って貰って嬉しい!」

「久し振りにゆっくり話せているから⁈」


「幼い時の『好き』と今では少し意味 

 違って来るから。。。」


「あの頃はまだまだ『好き』の深い意味

 分からないから。。。

 ケーキが好き! みたいな感覚!」


「引越しの少し前に僕はゆめに

 『未来の奥さん』って言っていた

 今じゃ恥ずかしくて言えないな!」


「凄く驚いたけど嬉しかった!

 頭が真っ白になって何も言えなくて」


「ボ〜っとしていたよな! ゆめ。。。」

「うん ボ〜っとしちゃっていた」

 

「ボ〜っとしてるゆめも可愛かった!」

「えへへ。。。 ありがとう!」


「基本的にはどのゆめも可愛い!」

「うふふ。。。」


「その うふふ。。。も可愛い」


「男子のカッコよさって外見じゃなくて

 人間そのものだと思っている」

「。。。」


「苦手な外見じゃなければいいんだ」

「ゆめのそれ凄く分かる!」


「性格とか人間性はあまり変えられない

 だから中身で勝負⁈ になるかな!」


「ゆめは男子のどんな所を見る?」

「どんな所⁈」


「例えば優しさとか気遣いとか。。。」

「。。。優しさと。。。誠実さかな!」


「なるほど。。。」


「優しさある人だったら

 誠実な人なら。。。

 気遣い出来て

 穏やかでいられて

 労ってあげられて

 約束はちゃんと守れて

 寄り添って癒してあげられて。。。

 そういう男子だと思っている」


「ゆめは大人だ! しっかりしてる」

「そうお?」


「奥さんにするにはしっかり者じゃないと」

「じゃ 私。。。⁈」


「そうだよ! ゆめ」

「それって責任重大な発言!

 私の未来を背負う事だって分かる?」


「もちろん分かっている」

「私たちまだ高校生! 分かる?」


「もちろん分かってる」

「もっと素敵な人と出逢うかも!お互い」


「僕にはゆめ最高なんだけどな

 あの幼い頃からずっとゆめ一筋!」


「えっ⁈ 前の学校の時に彼女いたって

 はじめの頃に聞いたけど。。。」


「確かにいたけど既にゆめは特別枠

 ちゃんと座っていた!

 もう二度と逢えないと思って忘れようと 

 付き合っていたけどやっぱりダメで

 引越し先もこの学校も教えなかった」


「私は恋愛は一度だけ! しかも片想い

 この前 バレンタインデーにチョコ

 あげようとしたら貰ってくれなくて

 失恋しちゃった!片想いのまま。。。

 打ち明けずに失恋だった」


「悲しかったな! 切な過ぎる」

「悲し過ぎて涙は出なかった

 心底悲しいと涙は出ないみたい!」


「ゆめ! もう大丈夫か?

 泣きたいなら泣いたらいい」


「多分 大丈夫だと思う ありがとう!」

「ならいい!」



暫くうつ向いていたら

「ゆめ ゆめ! どうした?」


「。。。やっぱりダメだ!」


涙。。。ポロポロ

「ゆめ どうした?」


言いながら後ろから

ギュッ! 

幼馴染の手のひらの温もり優しくて



「ゆめ 好きなだけ泣いて!」

幼馴染の優しい言葉に涙は止まらない


幼馴染はこんなに優しく育ったんだ

あの頃よりもっともっと優しい

恋人になったら。。。幸せに?



「好き!」 小さく囁いた

幼馴染に聞こえたかな?






#.恋愛小説

#片想い

#好き

#バレンタインデー

#幼馴染

#涙

#切ない

#恋愛