「お腹 空かない?」

「。。。少しだけ!」


「俺 凄く空いちゃってる!

 部活動するとめちゃめちゃ空く!」

「。。。? あの。。え〜と。。。」


「付き合って! 軽く何か食べたい!」

「少しなら私も。。。」


「何を食べたい?」

「ケンジの食べたい物で!」


「分かった! じゃ行こう!」




「この店 俺のお気に入り!」

「えっ⁈ ここ?」


「なんかまずいかな?」

「ガラス張りのお店!」


「そう 景色を見ながら!」

「外から覗かれる!」


「ガラス張りだから店内は見られる!」

「ケンジのファンに睨まれちゃう」


「さっきの部活動みたいにはならない

 最寄り駅とは逆だから心配ない!」

「でも。。。」


「大丈夫だって! だったら

 外から見られない奥の席にしよう

 それなら安心だろう!?」


「ケンジはモテモテだから

 私みたいな追いかけの女子いるから」


「気にしてない! 気にしたら

 何も出来なくなる

 学生生活つまらないだろう?」


「つまらなくなる!」


「だったら俺みたいに

 堂々としていればいい!」

「はい!」


「俺に片想いしているんだから。。。

 俺だけを見ていて!」

「片想いの鉄則だぁ!」


「分かっているじゃない⁈」

「頭ではちゃんと理解はしてる」




メニュー表を見ながら



「俺はこれにするけど

 どれにする? ゆっくりでいいから」

「イチゴパフェにする」


「食事はしない? 軽く!」

「大丈夫 大丈夫だから。。。!」



「貰ったチョコ

 本当に手作りだった?」

「えっ? どうして?」


「俺さチョコ幾つも貰うけどひとつも  

 手作りはなかった!」

「そうなんだ!」


「有名老舗ブランド物とか

 有名シェフ監修とかのチョコばかり

 そのチョコと同じくらい美味しかった」


「私を慰めてくれている? ありがとう」

「いや いや!」


「じゃ褒めてくれて ありがとう!」

「俺たくさんチョコ食べているから

 舌は確かだと思っている」


「本当に? 美味しかった⁈」

「ア〜! 美味しかった」


「良かった!」


「勿体無いないよな! 折角のチョコ

 突き返すなんて! でもそのお陰で

 俺 食べられた! ラッキー!」


「ケンジにはじめての手作りは

 チョコになるんだ!

 なんとなく恥ずかしい」


「恥ずかしくない

 むしろ感謝したい! ありがとうな!」

「はい!」




「食べた食べた! お腹いっぱいだ!」

「幸せって顔してる!」


「幸せだ! ひとりじゃなかったから!」

「。。。。。。」


「あれ? 何か音しなかった?」

「。。。」


「俺には聞こえた!

 もしかしたらお腹空いているんじゃ?」

「ごめん 実はそう!」


「食べれば良かったのに!」

「いつも女友達と一緒だから。。。

 男子とふたり食事した事なくて」


「そうだったんだ

 気づかなくて悪かった!」


「私の問題だから気にしないで!

 パフェ食べる時もドキドキしてて」

「。。。」


「パフェ食べれたから今度は食事

 出来ると思う! また誘って欲しい!」


「もちろん!」

「ありがとう!」


「行きたい店を決めておいて!

 食事を楽しんで欲しいから。。。」

「本当に私の好きなお店でいい?」


「いいよ!」

「楽しみ!」


「俺に片想いしているのもいけてるだろう?」

「はい!」







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